2012年4月13日 (金)

自分が良ければそれでいいのだ

P1020069最近の話だけど若い写真をやっている人が、ちょっとウルサい人に云われたそうな。「ハーフ判で作品なんか作っちゃダメだ。デジタルも画素数の高いのを使わなきゃダメだ」ウッセーなwその人の作品意図でフォーマットは決まるんだから放っといてくれよと思う。ぼくもハーフを使うこともあるし、中判の時もある。どう被写体を表現するか、で原版サイズを決めているというしかない。あとどれほどの大きさで見せるか、というのもあるしね。絵画だって表現したいものや意図でキャンバスの大きさが決まるだろ。ユルいからハーフ、ってなことじゃないし、高精細な絵を見せたいから中判にした、という決まりもない。このサイズで撮りたい、見せたい、ってのがあればそれでいいじゃないか。

確かに風景などは高精細な絵で見せられるといいよね。ラージフォーマットで撮られた絵は確かに違うのだ。でも、スナップや町の情景はどうかといえば被写体の捉え方でハーフの方がいいなってこともあるんだよ。写り過ぎはけしていい結果をもたらすとも限らないんだ。(一昨年富山でハーフを使ったのも、この町はハーフで表現したいって思ったからだ)
もっと云えば別にデジタルだって画素数に依存せずに甘い方がなんとなく情感が出ることだってあるんだからさ。そりゃ500万画素程度のカメラで全紙はキツいかもしれないが、だからと云ってダメだとも云いがたい。昨年の秋に小樽で写真展を行ったフィルム一本勝負展、一番大きなA1サイズの絵は300万画素程度にスキャンされたデータから作っている。近寄って見れば荒さはあるが、元がフィルムのせいもあって画質面で文句を云われたことはなかった(と思う)。

そういうことじゃないんだ。作品ってのは、さ。ぼくの町の絵は白飛びしたのもあるし、黒がつぶれているのもある。それは別に飛んだからってそこを見てくれ、とも思わないし、つぶした所はつぶれていい箇所なのだ。一応講師だから風景なんかじゃ諧調は大事だとは云うよ。でも、それだって見せたい部分がちゃんと意図されているなら、そこさえしっかり表現すればいいんじゃない?と思うね。

ぼくはリバーサルをあまり使わないけど、町の写真はネガでいいと思っている。カラーなら彩度の高い絵は要らないし、自分の好みで仕上げたいと思うから。デジタルでも町の写真は彩度を落とした設定にしてあるし、晴れの日と曇り、雨など天候が異なればAWBなどの色再現を変えている。リバーサルの時代であればフィルターワークで変更するのは常識だったので、面倒だとも思わない。つまり自分の色や諧調表現が大事なのであって、画質の問題じゃあないのだ。ことさら最近はデジタルカメラのアートフィルター系が流行っているけど、あれも一過性で次第に飽きる。下手すりゃブログで同じようなトーンの絵が溢れていたりするわけで。某社のドラマチックトーンがいい例だね。別に気に入ればそれを使うのは構わないが、それで自分の個性とか云うなよwカメラの個性だからww

写真展の会場で「いいアートフィルターをお使いになりましたね」とか褒められても嬉しくないだろう。あるいは機材を褒められたって全然嬉しくないわな。絵の展覧会で「いい筆、いい絵の具を使いましたね」って作家に云うかい?書の展覧会で「すばらしい墨汁ですね」なんて云ったら作家に殴られるかもねw機材の自慢を写真展会場で云う奴は中身がないと思われちゃうよ。

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2012年4月 4日 (水)

4月に思う

1333472648_35早いもので今年もすでに1/4が終わりました。ああっという間の4月。ただし、北海道はどういうわけか春らしい匂いもせず、ヘンな天気に泣かされております。せめて被災地(という云い方も、あんまりしたくないのだけどね)が早くぽかぽかな日々を過ごせるといいなと思いますが。この季節は新学期なのでぼくの写真教室授業もすべて新たな期が始まっています。ただし、教室によってはサークル的なノリで継続される方も多いので楽しいです。札幌は二カ所教室があってNHKカルチャー大通教室NHKカルチャー新さっぽろ教室。どちらも写真の講座で「上原稔」の講師教室です。興味がございましたらぜひ。初心者向けのクラスと、写真上達したい方向け、それぞれの教室でどうぞ。ぼくが目指している講座は「カメラ教室」ではない、ということ。カメラの操作は確かに大事だけど、もっと大事なのは写真教室であること。その人がどんな写真を撮って表現したいのか、ということを重視し、個性を発揮できるよう授業を進めています。なので、写真とは何ぞや的に「こう撮らなくちゃならん!」というジジイカメラ講座じゃないのでご安心くださいw

さて、写真がもっと上手になりたい!というのは皆さん共通の課題ですが、あんまりウマいとか下手だとかにとらわれないで欲しいんですよ。最初は目指したいお手本みたいなのがあって当然なのだけど、真似したい!とあまり強く思わない方がいいです。絶対その人と同じものは撮れないと断言できますから。似たようなのが撮れてもそれが自分のスタイルになるかどうか。たぶん飽きますね、そういうの。んで、ぼくは過去30年以上写真をたくさん見てきました。そりゃあ、凄い数。だからその人が何を言いたいか、写真から読み取れるし目指したいこともわかります。性格も当てますw(複数枚見せてもらえれば血液型だってわかるぜw<ただし女性のみ…オトコは写真でウソ吐くからダメ)

なので「ああ、この人もっともっと上達するな」とか「この人はここまでだな」ってのもわかる。写真に対することや、もっと大事な被写体に対してどこまでストイックになれるか、とか。残念ながら上達しないな、と思わざるを得ないのは被写体に向き合っているんじゃなく、被写体に向き合う自分に酔っている人。「ねえ、これいいでしょ、素敵でしょ。でも、その場にたたずんでいる私が一番素敵でしょ」って写真が語っているんだよね。それがいい意味でナルシストになれれば個性になるんだけど、一歩間違うと嫌みになる。それは写真からちゃんと伝わるんだよ。デジタルならホワイトバランスしかり、露出補正しかり。適当なことやっていて被写体に失礼だろ、ってのも。もっと云えば手ぶれ、ピンぼけしちゃいけない被写体だってあるでしょ。そういうものを平気で人様に見せるってのは相当な無神経だとも云えますんで、ぼくはそこの辺しっかり頑張ります。(失敗多いのよ、いまでも。しくしく)

写真に付けるキャプションでもわかるしね。ああ、こいつ結局私を褒めてー、かよって。撮った人は確かにエラいが、一番エラいのは被写体。写真を褒めるなら被写体の良さを一番に褒める。次はそれを見て頂ける皆さんがエラい。末席はカメラマンだ。そこ忘れないように。え、厳しい?当たり前ですよ。たとえブログだって誰が見るかわからんのです。少なくとも公開しているってことは見せたい訳ですから、しっかりやりたいもんですねw・・・と、ぼくも日々反省しとります。

この画像はクリックしてお持ち帰り自由です。数年前ので申し訳ないけど4月に撮ったものです。


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2010年6月 2日 (水)

今日は長文だからww

時間がない方、読み飛ばして下さい(爆)。今日のお話は「色の道♪」おお、艶っぽいねえ〜という話ではござらぬよ。そっちじゃなくて写真の方です。最近は講座で色の出し方、色の配置などをお話させて頂いています。

一般的に写真を撮るとカラーが多い方は、当然色については何らかのこだわりやら想いってあるんですよね。思ったような色が出ないとか、プリントしたらモニタと色合いがちがうって。残念ながらデジタルカメラが再現出来る色合いは最初っから決まってます。最終的に8bit、モニタで見る場合とかプリントする場合、ナンボ画素数が多いカメラだろうと一つの画素が表現出来るのはわずか256色のどれか。それが多くの画素との組み合わせでキレイな諧調を作り出すわけです。

なのに、なんでカメラによってこんなに色合いが違うのでしょうね。まあ、こればかりはメーカーの考え方とか画像エンジンによって異なるのだけれど、メーカーが一緒でも機種によって、これまた発色傾向が異なります。新しい機種だからイイ色が出るとか、あんまり関係ないですね。昔、デジタルカメラが出たばかりの頃だろうと、ダメなカメラと割とオッケーなカメラが混在していましたー。まあ、今は傾向は異なりますが、どのカメラを買ってもそれほどヒドいことにはならんでしょう。

あとは、自分のカメラできちんと色を出す基本として、「ホワイトバランス(WB)」ってのをきちんと認識しなくてはイケマセン。環境色とも云われますが、その時の光線によって異なる色をカメラがどれほど正しく肉眼に近づけるかってこと。これも晴れているからといってオートにしとくと、色被りに気がつかないこともあります。色被り?それはカメラの特性で環境によって色が偏ること。例えば真っ青な空のもと、画面全体が青くなったり、新緑の下で撮ったら、画面全体が黄色っぽくなるとか。これはやはりデジタルの画像処理の特性で避けられない場合があります。きっちりWBを追い込んだり、設定を微調整したりする必要があるわけです。JPEGで撮る人はここ大事。あとでRAW現像(RAW現像という言葉は本当は好きじゃないだけどw展開だろうがぁ、と)する人はどうにでもなるんですけどね、それでも本来はその場所の色をちゃんと自分で憶えているかと云うと...難しいよね。ぼくが夜景を撮る時、WBに一番気を遣います。ここぞという夜景はRAWとJPEG両方で撮ります。その際、きちんとWBを微調整して環境光を追い込みます。

そしてJPEGで撮る人はカメラの独自に調整出来る色合いをカスタマイズすることも大事。

Dscf0004_k7

例えばペンタックスK-7の場合。カスタムイメージと呼ばれる機能できちんと色合い、彩度、コントラストなどを追い込みます。

キヤノンやニコンにもありますよね、こういうのは。んで大事なのは色のマトリックスを憶えるってことです。

この絵を見るとRとかYとか六角形の相関図があるのにご注目。この相対する色合いを操作することでカメラの色調が決まります。お店で写真のプリントをするのもこれです。フィルム時代から何も変わりません。

色合いで緑を濃くすればマゼンタが弱くなりがち、とか関係を認識すればどの色を中心に色を出すかがわかります。
カメラの設定がここまできちんとできてこそ、色を作ることが可能だということですね。もちろん、自分の好みを出せばいいのであって、実物に忠実でもいいし、濃い目も薄めも自在なわけです。もっともあんまりいじりすぎて不自然なのは頂けませんが、それでも写真は表現ですからそこんとこもっと自由でもいいわけです。

ただし、フィルムの写真はフィルムの特性や被写体によって「こんなイメージで」っていうのがカメラマンによってこだわりあるので、プリントする方の技量がものを云います。ぼくは自分でカラーもオペレーションしていたこともあったんで(いい時代だった(T_T))撮影した時のイメージに近くプリントしていました。デジタルはそれを自分でやらんとならないわけで、カメラ任せにしておくと、いつまでたっても自分好みの色作りはできません。

あとWBだけじゃなく、露出の加減も色出しに影響を与えます。これもその場の光具合で変わりますよね。順光、半逆光、逆光、曇天、夜景...その時の露出、カメラが叩き出す適正露出ってのは自分で決めなきゃです。で、露出がマイナスだと色が乗るし、プラスだと薄まるわけで、ここんとこも計算出来ればかなーり思うように色出しできるようになれるんじゃないかと思います。いやいや、色出しって大変だよね(爆)。

でもね、ここはカラー写真ヤル人はちゃんとした方がいいんですよ。頑張っても自分の好みの色が出ないよって思う方は、きっちり追い込んだ方がいいものね。
ぼくはデジタル一眼レフはニコン D700、ペンタックス K-7、そして仕事で多用する富士フイルムのS5Proを使い分けています。プライベートでは圧倒的にK-7を使ってますが、それは色合いが一番好みだと云うこと、そしてどんな色でも簡単に出せるってことです。とりわけ、緑、紫は圧倒的に出ます。S5proは肌色の再現性とか、やはり緑と紫がきちんと出ます。というか、出すように追い込んでいるだけですが。

もっと書きたいことはあるんだけど...疲れが(爆)。実は昨日、薮の中でマダニに太ももを喰われて、ヒドい目に遭いました。今日は病院で部位を切開、切除、縫われましたw...痛い...しばしおとなしくしますぅ〜〜。

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2010年3月12日 (金)

今日は受講生。

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宮の森美術館にマイケル・ケンナの写真展を見に行く。それだけじゃなくて今日はミッションがありまっしてw

大道さんの特別講義がありました。教育大学の岩見沢校特任教授である氏の一般者も可能な聴講ということで、岩見沢へは三回ほど通いました。

今日は宮の森美術館が会場。
そういえば、昨年、あの膝ガクガクもののお願いをしたのでした。

はい、大道さんにカメラを渡してぼくを撮って頂いたこと。大胆なお願いにも快諾して頂いた。

で、今日はその写真にサインを頂きました。んまー、大胆だわw
被写体は最悪でも(爆)大道さん撮影のオリジナルなぼくの写真、それに直筆サインだよ。うはは、宝物増えました。

ま、それはともかく、お話をまた聞けて本当によかった。あー、大道さんでもそんなことあるんだーとか、新しく出た「記録 NO.14」を「これ、いいよ。買ってねw」と珍しくセールスしたり。実際記録No.14は初めてのデジタル、しかもカラーで製作されていた。旭川、東川で撮ったごく最近の撮影のもので構成されている。ちょっと前に見たとある雑誌のカラーでもそうだったけど、この人はやっぱりカラーだろうとデジタルだろうとあまり変わらないなあと。

今回も「デジタルで撮っていること」への質問などが多かったけど、フィルムをやめたわけじゃないけど感材(特に印画紙)などが入手できず、こういう(デジタルの)撮影も、まあ、写れば良い訳だし、プリントできればいいかなって、とのこと。

フィルムへのこだわりだけじゃなく写真家として何をすべきかという本質的な部分、いま、この時代だからこそ「写真」って何なのかを考えるべきなのだろう。

もちろん、ぼくは表現とか質感とかフィルムじゃないと自分が気に入らない被写体があるんで、そういう場合はフィルムを使うけどデジタルも仕事を含めてやらないとなりません。フィルムでもデジタルでも自分が好む仕上がりができるかどうか、ってことが大きいのであって。

そんなわけで、今日も充実した講義を受けて参りました。あー、撮りたい。やっぱ。

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2009年11月16日 (月)

さっぽろフォトステージ!

Front01昨日のちょっとしたご案内、正式に案内状が完成しましたのでここで紹介させて頂きます。

札幌

いま

写真

これから

というサブテーマを掲げて札幌と近郊に在住の写真家たちが表現するフォトステージ。

Part1は札幌写真ライブラリに保存されている昔の写真と、いまの札幌を定点で切り取るというものがテーマ。

これは非常に興味深いですね。
ぜひとも皆さん見てね。

因みにぼくは12/2からのPart2に参加します。
オールモノクロ未発表作品です。

ただし撮影地は札幌ということではなく匿名のまち。写真が持つ匿名性を活かした作品を出展します。

フィルム一本勝負以外での写真展は実に2久しぶりで緊張しています。
どんな作品にするか、ちょっとまだセレクトに悩んでいます。過去に出した作品(ブログなど)は一切出さない予定でいるんですけれど、もしかすると入っちゃうかもしれません。

Part2はカラー写真とモノクロ写真のチームに展示も分かれます。
すべての作家さんが札幌を写している、ということではないのです。札幌から発信したい、という意味合いなので様々な映像が広がるのではと非常に楽しみでもあります。

ぼくも、今後の作品制作の通過点として考えています。

Back02 画像は二枚ともクリックで大きくなるので詳細をぜひご覧下さい。

また、この掲示は当面トップに置いておきますので宜しくお願い致します。

実は、まだ未現像のフィルムもあってスケジュールに間に合うのかちょっと焦っています。なにぶん仕事のスケジュールや、ちょっと撮影したいものなどもいっぱいあって毎日キツいスケジュールになると思います。

更新頻度が下がっても生きてますからひっそり応援していて下さい(笑)。

あー、ほんっとにキツいなスケジュール(爆)。

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2009年9月15日 (火)

仕事を終えて350km

色々な締め切りに追われています。仕事だからいいのです。んが、やはり一週間のブランクを取り戻すのは大変でございました。

とにかく、やらんとならない(撮影しなくちゃならん)ものを優先して「今日はあっちの空が晴れるぞ」と聞けば行く訳です。行きましたよ、ええ。今日も講座でしたが終わってから直行です。だって、天気で左右されるお仕事なんだもん<●方か!

とある情報筋からは「9月初旬に終わっているはずですよ」だった。

高い高速料金払いましたよ。ガソリンだって使いましたよ。

でも

でも

でも....

Imgp9940

おーい、旭川の旭橋、まだ塗装工事終わってないやん!(号泣)

orz...

泣きながら、留萌、増毛へ向かったのである。

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2009年7月11日 (土)

先生と呼ばないで(笑)...

今日は昨日断念した、小樽港町をブラブラ。昼飯は蒲鉾屋さんのつゆだくカレー蕎麦。
あいにくの天候、なぜかここ最近の土曜悪天候率はとんでもない確立。

それでも、今日の小樽港町はカメラを持った人が多くて、ちょっとびっくり。
まさかphoto:mode見た人じゃないよな(爆)。ふだん、あんまりここいらへんはカメラを持った人に会わないんだけど、今日は5人も倉庫の回りをうろうろしておった。フィルムカメラの比較的若い人もいたんで、一本勝負を見て小樽を好きになった人とかだったら、嬉しい。

そんな私の最近の心配は、みんなに「先生」と呼ばれること。まあ、確かに講座の生徒さんなら致し方ないのですが、昔から先生と呼ばれることに非常に違和感をおぼえます。立場上、会社員時代は営業写真館の店主を「先生」と呼ぶのだけど、まあ、それはいいとして。
先生という言葉には半ば嫌味を込めた語感があるので、ちょっと恥ずかしい。お医者さんは、まあいいとしてだ。政治家の「センセー」とか弁護士の「先生」、とかって、やはり何だかちょっと。

そもそも「先生と呼ばれるほどの馬鹿でなし」という例えもありますからね。
私なんぞ、先生って呼ばれるようなエラい人でもないし、写真が上手い訳じゃない。下手なのに先生じゃあ示しがつかないでしょw。

なので、みなさん、できれば先生はやめてね。いや、マジすっげー恥ずかしいんですww

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鼻血が出たのはワシだった(謎)。大人の女性の浴衣姿は後ろ姿にあると思います!

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2009年7月 7日 (火)

撮る理由。

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フォトサロンにて「フィルム一本勝負写真展」好評開催中です!

いよいよ明日が最終日。今日も平日に関わらず多くの方に訪問頂きました。

そんな中、久しぶりにお会いする卒業生の方も数名いらっしゃって感激しました。
このようにフィルム一本を全部見せなくちゃならない写真展のコンセプトに驚いておられました。短時間でそれなりの絵を作らなくちゃなりませんので、大変です。

もちろん、36枚全部傑作ならばもっと胸を張れますが、まあ、思ったように写らないのがフィルムの面白さであると思います。たとえ「あ、しまった」と気がついても遅いのがフィルム。デジタルならば撮り直すことも、また違う角度からも撮り直しできます。

たとえ納得がいかないカットにも「シャッターを押した理由」があるわけです。
そんな理由を汲み取る作業も「一本勝負」には求められるのです。他の方の写真を見て「どうしてこれを撮ったのだろう。あるいは、こう撮りたかったのだろうか?」などと想いを巡らせてみることで自分の被写体への取り組み方が再発見できたりするのです。
「本当は見せたくない、失敗したカット」までをお見せするのが一本勝負です。

普通は写真展に「自信作」を持ち込むスタイルが当たり前でしょう。しかし、そうじゃなくて「なぜこれを撮ったのか」を一緒に考えることができるのも一本勝負の面白さです。

ふだん見逃してしまいそうな、ほんの些細な断片を絵にする。
自惚れで申し訳ないのですが、我らイッポンズの面々の力量は相当のものと思います。

写真を撮るには理由があって、その撮りたいと云う欲望がなくなったら、おしまいです。

最近、私のB面、photo:modeも、少々荒れました。町の一部、汚い部分を写さないで欲しい、という声も。でも、私は過去に於いて長い間「汚いと思った」ものを写したことはありません。
見解の相違、でしょうがすでに廃屋になったものにも、長い年月を経て人と共に過ごした暮らしの匂い、風合、捨てられたものへの哀愁、が感じられれば写します。勿論、被写体への尊厳を感じて尊敬を払い、愛すべくものとして記録します。

写真とはそういうものです。たとえ他人には粗大ゴミに見えようと、そう思わない人もいるということ。でなければ、この地球は全部粗大ゴミだらけであるとも云えますので。
写真は常に現実しか写りません。ただ、そこにあるべくしてあるものを撮るだけです。

今回の小樽色内一本勝負でも、町の断片が圧倒的な物量で展示スペースを彩っています。
見逃せばどうでもいいようなものを大切にピントを合わせ、露出を決め、構図を取る行為、被写体に対して尊敬をもたねばできない行為だと思います。

Dscf0349

そして大切なのは、撮った写真を見てもらうこと。感じてもらうこと。
そうして初めて写真は完成するのです。

たとえ、それが見る人によってどう感じて頂こうと、です。

いよいよ写真展は明日までです。18:30まで富士フイルムフォトサロンでお待ちしております。
私は12:40〜15:00の間は講座がるので留守にします。

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2009年6月26日 (金)

また、足が震えた。

あの日もそうだったが、今日も膝ががくがくして倒れそうになりました。
森山大道氏の写真展「北海道」が、本日から宮の森美術館でスタートしました。
あいにく所用で写真展そのものは見られませんでしたが、19時からのアーティストトークは予約していたのでしっかり楽しみました。
このアーティストトークは満員御礼で早々に予約が終了し、さらに立ち見でもいいからということで追加予約も受けていましたが、本当に多くの方が楽しみにしておられたのがわかります。

もう、大道さんのお話を直に聞くのは三回目ですが、前回は「北海道」の写真集にサインを頂きましたし、ツーショットで写真も撮りました。もう、あの時の感動は言葉にできなかったです。足が震えたなんてもんじゃなくて。

そして今日はサイン会も行われました。ミュージアムでグッズをお買い上げの方にサインをしますよ、とのことで本日発売の写真集「NORTHAN」にサインを頂きました。
サイン会も長蛇の列、すごい熱気でしたよ。しかも大道さん、本当に丁寧にじっくりサインされていました。記念写真にも気軽に応じていましたし。

この写真集は宮の森美術館が製作したものです。北海道の写真集はさすがに高価(2万円)だということもあり、また膨大な数におよぶ写真があるため、このNORTHANには、北海道には載せていないものも数多く掲載されているので、これ、本当に買いですよ。3150円という価格は絶対に安いです。

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今回はツーショットは撮りませんでしたが...実はちょっと計画的犯行を。
会場にも来ていたウリュウ君、ベニさんも「えー、それは無理じゃない?」

しかし、だ。お願いしてみた。私はそのためにモノクロを詰めたGR-1sを持ち込んだのだし。

「大変恐縮ですが、森山さん、シャッターを押して私を写して頂けませんか?」
「はい、いいですよ♪」と、私のGR-1sを受け取り「はい」とシャッターを押して頂いた。

やったあ!!!...大道さん撮影の私の写真が!!!!

お礼をしつつ、その場から離れた私なのだけど...腰が抜けそうになった。
もう、膝に力が入らないの。ヘロヘロになってしまいました。

ベニさんが大道さんとツーショット撮るのに戻ったけど、ゴメンしっかりブレた...
モウシワケナイ、ベニさん。それほど、私の体から力が抜けてしまい、どうしようもなく。

ああ、もうダメだ、こんな素晴らしい出来事があっていいのでしょうか。

しかも、北海道の写真展、札幌、夕張、美唄と続くのだが、なんと2011年春まで足掛け三年にわたって全道を回ると云うからスゴいです。もちろん、展示内容は一部変更しつつ、です。
もう、再来年まで、楽しみが続くなんて最高です。
北海道民であることの喜び、ですよね。

ああ、今日は眠れないなあ。

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2009年5月27日 (水)

フィルムよ元気出せ!

今日は教室の後、ちょいとYカメラにてフィルム仕入れ。時間のある時じゃナイと、なかなか買えないです。狙いはモノクロ。
Kodak BW400CNを仕入れようと思ったら、二本しか在庫なし。えーっ、もう。
だが、先日在庫がなかったILFORD XP2 400の36枚撮りが入っていた。ああ、こっちの方が個人的に好き。よかったー、とばかりに買い占め(爆)。ある時に買わないとフィルムの在庫ほどシビアなものはナイのです。特にモノクロ、しかもカラー現像できるものは最大手のYカメラでさえ10本程度しか定番数がない。

個人的に大好きだったチェコのモノクロ、FORAPAN400も、35mm判がもうずっと定番落ち。120サイズでさえ100と200しかない。荒々しい(というか、かなり汚い^^;)FOMAPANは、東北で「ここぞ」という時に使ったのに、しばらくご無沙汰。

カラーも値上げされたし、安値で人気のあったDNPセンチュリアも、生産終了ですでに店の在庫もなかった。このままでは、どんどんフィルム売り場は追いやられてゆくのね。(今日もYカメラで、まさか、あんな奥にフィルム売り場があるなんて驚いたほど)

デジタルが悪い訳じゃないよ。ちょっとでもフィルムいいなあ、と思った方は、ぜひ月に一本でもフィルムを使って欲しい。一日一枚、36枚撮りを使っても楽しいよ。最初に写したのなんか忘れているはずだから面白い。できればコンパクトカメラで日付入れて。

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ガンガン撮りますよー。
フィルムがいっぱいあると、なんだか安心してしまいます。これも、なんだか幸せ。
あとは、えーと行方不明になっているカメラを探さないと。

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