2012年12月 7日 (金)

SIGIMA 19mm F2.8 EX DN 〜もしかすると名レンズ?

Sigma19

ずっとご無沙汰ですいません。写真専門ブログの方が何かと楽なもんでw(こっちは文章とかメインですからね)

昨今の話題はとにかく忙しい(フリ)とお金がない(本当)なので、ろくにフィルムさえ買えない、現像できない、プリントできない、という三重苦を味わっておりますwwそんな中、相変わらずパナのLUMIX GF3はいつどこにでもついてくる(いや、お前が横着なんだろ)カメラなのでスナップはほとんどこいつに頼りパナ氏いや、頼りっぱなしなのだ。だって、それなりに写るし、色もいい。好みの色合いが出るものね。RAW現像ソフトはシルキーピクス(パナ限定しか動作しない)があるんで、絵作りの自由度も広い。レンズも当初からある28mm相当の14/2.5、ズームの14-42、そして無理して買ったLEICA DG SUMMILUX 25mm 1.4があるんでまあ、当分はいいんじゃね、と思っておりました。しかし、頭の中かに何かが引っかかる。マイクロフォーサーズ連合は合同で立派なレンズカタログを製作しているので、寝る前に「ちらり」と見ると、ああ、色々選択肢があってええのう、MFTさすがや、とかちょっと自慢気味に(誰にねん?)ふんふん〜♪と思っていた。レンズ専業メーカーである、シグマ、トキナー、タムロンが正式にMFT陣営に参加するってことは、更にこのレンズ群が充実する事は明らかだ。それも優れた個性ある単焦点や高倍率ズームが出るのだろうか。

GF3を持ち歩いた街は和歌山、東北、旭川、小樽などで、徘徊しつつスナップ中心に撮っているんだけど、もう使うレンズの大半がLEICA SUMMICRON 25/1.4ばかりになってしまった。間違いなく良いレンズだし、繊細でボケも美しく、独特の描写をする1〜4m辺りの接近戦では被写体が「さあ、お撮りなしませ」とばかりに上品に思えてくるから凄い。ま、描写も素晴らしいしRAWではいかようなレンズにも化ける。それも基本的な描写があってのこと。

ところが、28mm相当の14mm/2.5があって、標準の25mm/1.4というと、何かが足りない。そう、35ー40クラスのレンズだ。あ、ズームならおまっせ、転がってますやん。じゃなくて単焦点。そのレンジはぼくが最も町を撮る時に使っている焦点距離だ。手持ちのレンズでは圧倒的に50mmクラスが多いんだけど、カメラを初めて最初に使ったのが諸般の事情でオートニッコールの35/2.8だったこともあって、町を撮るには程よい緊張感がって好きな画角だ。事実、ぼくが東北でモノクロ入れて撮り歩くカメラはコンパクトカメラのRollei35(40ミリ)、京セラT-PROOF(35ミリ)、COTAX T2(38ミリ)、ベッサR3A(40ミリ)というカメラが多い。つまり35〜40ほどの画角が自分には合うらしい。50ミリが一番最近は馴染んでいるが、まち歩くならちょっとだけ広い方がいいかなとか。

そんなわけでGF3にも14と25の間が欲しい。そう思ったらオリンパスの17/2.8がある。パナの20/1.7は名玉の誉れは高いが25に近すぎる。そこに突如現れたのがシグマらしいと云えばらしい、19mmと30mmのどとらもF2.8と、これまたパナとオリにハナでクスッと云われそうなレンズだ。見た目もパンケーキにはほど遠く、ダブルチーズハンバーガー程の迫力はある。画角的にはオリの17がいいかと調べたら、どうにも歯切れが今一の評価が多い。まあ、アレだね1.8の上位機種も出るし、そっしでしょうとね。はいはい。見ましたよ、そのオリ17/1.8の描写。凄いね、カリカリ梅だね

でも、ぼくには今ひとつ萌えなかった。解像度は高いし、ビシッと写る、過ぎる程写る。オリはその傾向で行くんだからいいよ。足りないのは「艶っぽさ」である。ぼくが広角に求めるのはウエット感、それも濃いのをww誤解無きように、オリの45や75はスゴイ官能的な絵が出る。見事なウエット感で、おっさんはドロドロに融けそうだよ。どうもオリの広角系は乾いた写りがするような気がするの。12もそんな感じで、大変驚く程写るんです。でも、たたきだす質感がどうにも・・・馴染めん。

それにシグマは元々APS-CのソニーEマウントと共通して販売する事になっているし、自社のコンパクトカメラDPシリーズにも載せるとのこと。じゃあ、マイクロフォーサーズには余裕で贅沢なレンズじゃナイのさね。確かに構成は6群8枚だってよ。ひゃー、ですね。

とりあえず、なんか急に欲しくなってしまい、町にはこれだよな、とぶつぶつ云いながら買ってしまった。じゃ、能書きはいいので使ってみましたわよ。なにせ心配なのは描写だもん。

P1040031

はい、RAWで周辺落とし、コントラストを強めに入れ、尚かつ色の彩度をかなり落としました。シグマ、もの凄く濃い色が出ます。それも妖艶で脂っこいの。なのでパナのレンズを使った処理よりさらに彩度を落とさないと自分の好みにはなりません。おそろシグマ。狙い通りのウエット感もそれなりに出るし、線が太めなので町にはいい。パナのレンズとはキャラがかなり違って面食らった感じ。倍率色収差も比較的出るし、全般的にはタル型の収差も残る。でも、それほど気になるレベルじゃない。だって2万円しないんだよ、このレンズ。

いやー、好み。濃いね、ガシッと、ガツンと行くね。まさにぼくの望み通りに写ってくれますよ。画角の38ミリ相当って、フィルムのコンパクトカメラにもよくあった画角だし、ぼくにとってはモニターを覗いたら目がぐるんぐるん、調子良く回って、どんどん撮って歩いてしまう。寄ってもいい、引いてもいい。明るさは2.8とやや不利だが、35/2.8をトライX400使ってどんな条件でもビシビシ撃っていた20代の頃を思い出すね。あとレタッチ耐性に優れたレンズなのでシャープネスを入れたり抜いたり、お好みでやっても絵は破綻しない。

結論から言うと、町の最強スナッパー。しかも開放からそのまま撃ってよし。ボケ味は癖がある。いいんじゃない。LEICA DG SUMMILUX 25に対する、もしかすると8枚玉のSUMMICRON的な絵の違いったらわかりやすいかな。電子補正に頼れないためJPEGで撮ってもストレートなレンズの素が出る。実にアナログテイストな雰囲気さえ感じさせてくれる描写が気に入ったら「買い」だと思うよ。ミラーレスのオリンパスやパナソニックでズームのキットレンズしか持っていない人は、まず単焦点に何を、と云う場合にも間違いなくお奨めできる。これで写真のお勉強もできますよ。

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2012年3月 7日 (水)

控えめにSUMMILUXですけど、何か。

PanasummiMFT(マイクロフォーサーズ)導入にあたり念頭に置いたレンズがLEICA DG SUMMILUX 25/1.4 ASPH.です。いわゆる標準レンズなのだけどF1.4の明るさでボケにくいサイズのセンサーであるMFTでも美しいボケが期待できる、ということで。ただ、誤解を恐れずに云わせて頂ければ「ボケにくいからMFTはダメだ」と決めつけている人が少なからずいるということには残念だ。ならばAPS-Cやフルサイズを買えばいいのだ。デジタルカメラの時代は選択肢が多いのだから文句云わずに好みの絵を出せるカメラがあるでしょう。ぼくの場合、フルサイズもAPS-Cも持っているけどあえてMFTを導入したのはシステム自体の小型化、という点。まち歩きに限って(いや、まちじゃなくても当然いいんだけど)カメラやレンズの小型化というのは自由度が高まるし、なんたって身軽でいい。写真を撮ることだけが目的じゃない旅のまち歩きにはこれは大きな理由になる。それにまちの写真は背景をあまりぼかしすぎてもダメ。ボケ具合がけっこう自分にとっては大事。形が分かる程度にボケなくちゃならん。その点、逆の発想でMFTはいいかもしれない。

このSUMMILUX 25はライカブランドだけど、だから買った訳じゃないしパナソニックGレンズでもいいんだ。やはり描写の良さ、に尽きるということ。開放〜2.8ほどの絞りでは周辺も落ちるし開放でもシャープだ。SUMMILUXと云えば開放ではやや甘くフレアのある描写、というのが一つの味わいとも云えるのだけど、ライカMマウントのSUMMILUXも非球面レンズになってからは開放からけっこうシャープになった。旧世代のSUMMILUXとはやはり違う。ただ、らしいな、というのは感じる。繊細でしっとりした描写はライカならではの味わいが再現されているし、やや渋めの色再現もまさにそれ。GF3の設定も渋めに合わせているので、仕上がりも上々。思えばG 14/2.5も意外に線の細い描写をする。

そもそもパナソニックのコンパクトカメラもライカブランドのレンズを装着しているし、それらは当然日本製であり、山形のパナソニック工場で作られている事はメーカーも伝えている。一眼のGシリーズもいっそ全部ライカにしちゃえばいいのに、とか思うけど、さすがにそれは一眼での基準では難しいところもあるようだ。それゆえライカブランドのデジタル一眼専用レンズ、と聞けば心躍るのは許して。パナソニックとてきちんとライカとの協業でライカからのキツい突っ込みwを受けながらこういうレンズ作りをしているそうだ。思えば日本製のツアイスやライカを昔は文句云う人も多かった。ドイツ製じゃないと認めないって云う気持ちはわからないわけじゃないけど、ライカのレンズそのものも、カナダ製(ぼくのSUMMILUX-M 35/1.4はカナダライツ製だ。当初からSUMMILUX-M 35/1.4はそういう仕様だったのだよ)だったり、Rレンズもカナダ製の時代がある。ボディだってカナダやポルトガル製だったこともあったけど、どこで作ってもライカはライカ!とメーカーは強くアピールしていたんだけどね。ほどなくライカがライツじゃなくなってドイツの生産が再開されると、今度は一部のレンズなどではカナダ製の方を珍重するマニアがいたり、いったいなんだっていうんだよw

まあ、このSUMMILUXはデジタル専用としてはライカ最安値。それでも標準レンズとしては高けぇ!と文句も云いたい方は多いようですwただ、使ってちゃーんと見れば価値は分かると思います。諧調の豊かさ、被写体と背景の距離、絞り値によって癖のあるボケが出るあたり、まさに「ああ、ライカじゃんw」とにんまりしちゃうよね。癖玉とまではいかないが、そのヘンは使い方によって出て来るんだよね。なかなか出ないけどお化けみたいなもんか。ライカのブランドを汚さないように、パナソニックが渾身の力を込めて作った名レンズだと思います。はい。

MFTに関しては当面これでよし。実はGF3やこのレンズの購入にあたってはほとんど(数千円程度)お金がかかってません。カメラ数台、ニコンのレンズ二本を下取りで入手。しかもここだけの話、その下取りのカメラとレンズは元手がかかっていないということは内緒だwでなければ買えませんw(その代わり、もう手放すカメラがかなりなくなってしまった)

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2012年2月29日 (水)

あ、ズームはカウントしません(by bono)

Imgp1928相変わらずネタはGF3ですいません。というのも、自分の好きな絵になるようまだまだ設定追い込み中だから。LUMIXのいいところは、画面をリアルタイムに見ながら設定を追い込める。WBはもちろんのこと、仕上がりの設定(メーカーで呼び名は異なるよね。ピクチャースタイル,とか、カスタムイメージとかのアレよ)をプレビューしつつ色やコントラストの変化を見られるのはペンタックスとパナソニックくらいじゃないだろうか。細かな設定をしてAWBの効き具合もマトリクスで煮詰め、カスタム設定すればOKだ。GF3では好みのスタイルを三種類設定可能なので、とりあえず「町撮影セッティング」をいま、煮詰めている所。

ぼくは普段使うデジタルカメラはニコンD700、ペンタックスK-5、K-x、そしてこのGF3だけど、GF3以外はもう色々設定済み。ニコンはほとんど何もしていない。ちょっとだけ、やった程度。ニコンは仕事にもメインで使うのでナチュラルな仕上がりでOK。いっぽうペンタは比較的ガツン的に絵作りをしているかな。今後スナップは圧倒的にGF3が多くなりそうだ。その理由は単純明快。「単焦点が使いやすい」という理由。フィルムで町を撮り歩くとき、ぼくはレンジファインダーを持ち出す場合、35〜50mmが多い。また、コンパクトカメラなら28〜40mmぐらいのレンズ付きを選ぶ。当たり前だけどフィルムではズームを使うことは少ない(一眼レフなら稀にあるけどね)。

実は一般的なデジタル一眼レフカメラには意外な盲点がある。それはAPS-Cセンサーを持つ一眼レフでは単焦点が少ないから、なのだ。例えばニコンのDXフォーマットの単焦点は魚眼と標準になる35mm、そしてマイクロの40と60しかない。望遠はズームやフルサイズ用でも足りるだろうが、広角をカバーする単焦点がない。キヤノンのEF-Sレンズに至っては60mmマクロのみ、という驚き。両者ともAPS-Cセンサー用のレンズは「まあ、ズームでいいじゃん。単焦点?明るいのならフルサイズ用があるからそれを買いなさい。お布施しなさい」ってな具合だ。
ペンタックスはその点DAリミテッドなどで単焦点が充実しているので、ニコン、キヤノンにない大きなアドバンテージとも云える。ぼくがペンタで使うレンズ、最近はキットレンズが多いけど、K-5やK-xだけで(フィルムカメラヲ持たないという前提なら)町を歩くならDA15とかFA31、43などが多い。やはり単焦点がいいのだ。ズーム便利でしょ、と思われるが結局「何を撮るのかはっきり決まってない」からズームを持ち出すことになる。町を撮るなら身軽な方がいいので、本当なら一眼レフよりコンパクトがいいのだが、デジタルコンパクトでは物足りないこともある。フィルムならコンパクトだろうが、レンジファインダーだろうが、はたまた一眼レフでもフィルムフォーマットが同じなら画質に驚くほどの差はないとも云える。その点マイクロフォーサーズシステムは既存のフィルムカメラのレンズシステムを考慮することもないため、単焦点が非常に多く揃っているのがメリット。もちろんボディやレンズサイズも小さくなるしスナップにはやはりいいなと思う。

GF3のWレンズキットは14mm(つまりフィルム換算28mm相当)と14-42mmの二本がついてくる。一般的な一眼レフなら18-55と55-200クラスのレンズだろうが、単焦点の広角レンズがセットというのがミソ。スナップなら単焦点をマスターしろ、ということだ。

町を撮るには町との距離感が大切。28相当なら町を鷲づかみにできる。35なら町と対話できる。50なら町の手触り感が味わえる。これが単焦点の面白さ。ズームなら自分から町へ歩み寄ることをしない、とも云える。ぼくがフィルムメインで撮り歩き、サブにデジタルカメラでズームを使う場合、必ずズームリングの焦点距離目盛りを見て、ちゃんと意識して撮影している。

それに、ズームはレンズの楽しみである味わいが希薄であることも一因。明るさにしてもキットレンズなら55mmあたりで5.6じゃ、味もへったくれもない。幸いLUMIXのG14/2.5は開放と2.8でも描写が異なるほど面白い。周辺も落ちる。レンズの美味しい絞り域は開放〜5.6程度である。そこを味わわないなんてもったいないよね〜w町とどういう風に接するか、どういう風に自分の目線で持ち帰るか。そこで焦点距離は決まると云えよう。だからもっと単焦点を愛して下さいね、みなさんw

「周辺は落ちるためにある」「ズームは(レンズとして)カウントしません」とは我がbonoキャプテンの名言。ん、肝に銘じますw


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2012年2月10日 (金)

こっそり遊んでますわ

Imgp0235ここが復活していることを知らない方が多いうちが花。(なにが)ちょうどこの時期はなぜか夕方〜夜の講座が多くて思うような時間が取れないので遊ぶ時間もありません。が、時間があればGF3とヘンなレンズを組み合わせて遊ぶのがマイブームになってもうた。元々マイクロフォーサーズを手に入れたらカムイワッカ使ってライカマウントのレンズを楽しむ、というのをずっと夢見ていたんだけど予想以上に楽しい。
まあ、これ元の焦点距離の二倍になってしまうのは致し方ないのだけど、APS-Cでも1.5倍。ソニーのNEXは全く使う気にならないからいいのだ。カメラは小型だけど、レンズが所詮APS-Cのイメージサークルを稼ぐために大きくなるのならシステムとして魅力を感じないもの。
逆に二倍のメリットも大きい。元々レンジファインダーのレンズは近接撮影に弱く、とりわけ旧いレンズは最短撮影距離が1mだ。ズミクロン50もズミルックス35も、ズマリット50も1m。フィルム(フルサイズ)で使うなら町の雰囲気を掴むにはいいのだが、ちょっとここの部分を、というのには結構辛い。マイクロフォーサーズで使えば35は70mm、50は当然100mm相当になるので中望遠としてならば逆に美味しいとも云えるのです。GF3には28相当の14mmと14-42mmのズームがセットで付いて来た。ズームは使用頻度は少ないが手ぶれ補正も付いているし、とにかく軽いから持っていても損はないです。あとはパナソニック純正の25mm1.4のライカ・ズミルックスDGを入手すれば個人的に、マイクロフォーサーズは完了。
カラーのネガフィルムの使用頻度は下がりそうだけど、とにかく日々撮ること、ちょっと町をフラフラするならこいつって決めた。あとは、処分するカメラのリストを日々考えているのだが、なかなか減らないw思い入れのある奴は処分しにくいけど、使わない奴は思い切って減らさねばならんね。背負うものは減らさないと年齢的にキツいわ。(苦笑)ということで、こんなキヤノンの50/1.2なんぞ付けちゃうと目玉オヤジカメラが出来上がる。開放の1.2の描写はなかなかよろし。絞ってしまうと普通のレンズなので開け気味がいいのであります。

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2010年8月12日 (木)

某本部長氏に捧ぐw

Dsc_4767_k8

いいねえ、記事がトップにこなくて隠れるってのはw

画像はクリックでちょっと大きくなりますw

極めて限られた悪魔のレンズファンに、そしてカムイワッカ、じゃなくてマウントアダプターワッカ用にこれを買った(買ってしまった?w)某本部長氏をさらなる沼に沈める作業が日々夜を徹して行われていると云ふw

←とりあえずデジタル(D700)で、絞り開放3.5でもこの通り。

さすが、画数の多い日本語の漢字をマイクロフィルムへ保存するために設計されたレンズの素晴らしさよ。(当時の欧米のマクロ用レンズは英文字の「c」と「e」が見分けつく程度でよかったそうな。

映画ポスターの為にベニヤの上に書かれたこの文字、剥がれ落ちるペンキの質感がいい。

まあ、そうはいっても今更、こんな古いレンズなど極めて限られた人しか興味がないはずだ。だからこそ、安価に手に入るのが落とし穴だ。こんなもんが何万円もしたら間口が狭いのだが、幸い5000円〜から探せばあるってのも不幸。

Dsc_4770_k8もちろん、これもクリックで大きくなります。開放3.5で、古い映画ポスターのミルフィーユを。剥がしては貼り、再び剥がす行程を何年も行われた結果生み出されたこの素晴らしいアートに目が行かないとレンズに激怒される。

森山大道氏も「どんなに素晴らしい美術館でアートを見ても、街の方がだんぜんアートしている」という意味がわかるよね。

街のパーツ拾いというのも立派な写真ジャンルなので、自分の好きな街角を歩くには最高にいいレンズでもある。

マクロレンズというのはネイチャー系に使われるのが多いんだろうが、ぼくの場合は錆とかトタンとか、こんなものばかりでレンズには申し訳ないのだが、これも正しい使い方だよと思うのだ。
それにしても楽しい。フィルムでも味わい深くデジタルではそのシャープネスが際立つ。

確か、いつだったかのアサヒカメラでこの旧型マイクロ55と、最新型のマイクロ60をテストした結果があったけど、さほど変わらないどころかむしろ渋い発色だった。

ボケがトロトロに溶けるレンズではない。写す距離によってはボケが多少硬めに出る場合もあるが、ボケのカタチを失わず徐々に柔らかくなる様は味わい重視の撮影にはいい。お花でもイイんだよw

Dsc_4778_nakaこれは絞り5.6での描写。やはりクリックで少し大きくなりますのでご参考になれば。

味わいという点ではフィルムで使うのがいいレンズなのだけど、現代のデジタルカメラでもここまでキレイに写るなんて、設計した人にとって想像もつかなかっただろうね。

確か設計依頼は当時の東大教授だったとか。なので設計着手は昭和20年代だぞ、それが平成22年現在でも第一線で使えるってのは素晴らしい。変わらないものを旧い設計のレンズで撮るってのは理にかなっていると思います。

まあ、そういううんちくだけで飯が喰えるレンズは今は少ないでしょw

もっとも写真の要素において、設計がどうのこうの、描写がああだこうだ、というのは基本無関係だし、ぼくにしても「このレンズの描写がイイですね」とか写真評価されるのは本意じゃない。でも、レンズありきで撮影に挑むと云うのは別に悪い話じゃない。心境複雑であるけれどもw

Dsc_4792_zeniというわけで、開放3.5で撮ったお花もあげとくねw

ネイチャーも悪くないんだ。非常に繊細な花、最短撮影距離である24.1cm(フィルム、あるいは撮像素子から被写体まで)ギリギリの撮影。

ってなわけで、別にニコンを持っている人以外にはまったくどうでもいい話なのだけれど、ニコンに興味がない人さえ、このレンズを使いたいが為にニコン沼へ落ちる人がいるってことも事実であると。

最後にぼくの町撮影の師匠が最近つぶやいたひと言。


「なあ、今更だけどマクロ買うなら何がいい?」

ぼくは即答する
「そりゃ、マイクロ55/3.5でしょ」

師匠
「そうか、やはりそうなのかwそうくるかww」

落ちたい人、いつでも貸しますw



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2010年3月 1日 (月)

どんどんレンズは古くなる。

Can_5012_03一期一会の出会いというのを逃すと、後悔することが多い中古沼なのだけど、さすがに一日悩んだのがこのレンズ。

ぼくにとっては、やや幻というか、気にはなっても手を出しにくいものの一つ。

というのも当たり外れが多いレンズであると聞いていたから。そういうレンズとしてはLeitz Summarit 1.5/50もそうだったが、おかげでぼくの手にした個体は極めていい写りだった。(いや、好みだっただけだがw)

で、このレンズの世間の評価を聞けば、どうも「開放ではにじみがひどくてボヤボヤだ」という作例もあった。うーん、いや、開放で甘いのは全然オッケー、ってか好き。一代目のSummilux 1.4/35好きならそうだろうよ。 

でも、それ以上にダメ評価もあったし本当に「こんなににじむの?(@_@;」って絵も見た。なので悩んだが、どうしても自分で確かめたかったんだよ。んで、買ってみたw

今日は夕方の講座だったので昼過ぎにサクッと撮って即プリント。

「え。いいじゃん!好み好み♪」

上の招き猫は開放1.2、色合いはともかく悪くない。球面収差の影響は否めないがそんなの当時のレンズならあったりまえ。あ、1956年製で、当時の価格が60,000円ってんだからざっといえば国産のレンズなのに、今で云えばライカのノクティルクスを買うような勢いが必要だw

他の作例はphoto:modeにて載せていますので、参考まで。

Dscf9970

Canon 50/1.2 L(ライカスクリュー)マウント。昨夜はMマウントアダプタが見当たらず三時間も探していたよw

ダメだね、日頃から整理整頓。

さて、話は変わってもう3月!あちゃー、この間正月だったのに!!ヽ(`Д´)ノ

この間もう1/12が終わったとか云っていたのに、もうあっという間に1/6が終わったね今年も。あー。

んで、☆のコラム更新しました!最終回、あっという間の半年間、これで終わりかとおもうとちょっと寂しい。

頑張って弾丸ウトロ行った成果をどうぞ、ご覧下さい。☆と流氷、なかなかいいもんですw
いろいろもっとこうすれば、というのもあったけど、まあ、勘弁してね。

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2009年12月20日 (日)

苦手な焦点距離。

Dscf0006実は、ぼくには苦手な焦点距離ってのがあります。ずばり、28mmがちょっと...

というのも、一眼レフを初めて入手したときお金がなくてレンズが買えず、友人から借りていたのが35mmだった。これは具合がいい、と中古の35mmを買って、一年これだけで撮影しました。50mmが本来標準だろうと思うけれど、ぼくにとって50mmは、ちょっと長いかなと感じますね。でも、50mmはもちろん大好き。

町を撮ることが高校生の頃からスタンダードだったぼくは35mmの画角がいちばん自分にしっくりくる。次に24mmを買って「やはり広角ってのは24mm」という感じ。35と28は近いので24を選択したんだけどね。

町を撮るとき一番考えるのは自分の視覚で、主要な被写体と背景との関係。
なのでズバッとパーツを拾うなら50mm〜85mm辺りを使うし、その他コレ一本で、っていうのならば35〜40mm辺りを使うことが多いです。
広すぎると説明的な絵になりがちで。広いなら、寄って巧く使いたいのでむしろ24あるいは20mmを使います。

なので28mmというレンズは長く使うことはなかったんですけれど、他の方から頂いたりして手元にあるのだけど、やはり使用頻度が少ないですね。ただし、シフトレンズのPC-Nikkor28は夜遊びや建物の撮影に使いますけれど。

なのでGR Digitalの28mm相当はぼくには手強いレンズなのだよ。できれば35mm相当がついたGRDが欲しいんですけどね、無理だね。

今はコンパクトカメラの28mmを持ち出して町をそれだけで撮るよう訓練してます。今回写真展をやったとき、出展した写真の半分はGR1sの28mmで撮りました。
一眼レフの28やレンジファインダーの28mm(M-ROKKOR)もほとんど使っていないけど、まあ、もう少し使ってやらんとならんね。

みなさんにも得意、不得意のレンズってあるんですかねえ?

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2009年10月21日 (水)

アサヒ・スーパー●●●♪

ビールの話じゃないから。アサヒ沼の話よ。(画像はクリックで大きくなります。今後、こっちのブログの画像はそのような設定になっています)
Imgp4294 昨日紹介した理研光学製のカメラと一緒に連れ帰ったのがこのレンズ。
旭光学さん時代の超接近琢磨さんですな。探していたと云うほどではないのだけど、あったらいいな、と思っていたもの。そう簡単に市場に出てこないんですわ、これ。

ぼくが一番好きなマクロレンズはMicro-Nikkor 55mm f3.5旧型なのだけど、それはデジタルでは使うことができないので、フィルムだけで使っている。

で、このMacro Takumarは悪魔のマイクロニッコールに次いで好きな描写なのだ。

明るさはF4だからけして明るくないのだけど、ボケがとにかく凄いレンズだ。ピントの芯はもちろん素晴らしいのだけど、そこから一気に溶ける勢いのボケ味にやられてしまう。

M42、通称スクリューマウントのレンズなのでアダプターを噛ませれば現在のKマウント、もちろんデジタルでも使える。ペンタックスのいいところはアダプターで、絞りの連動がなくても露出はきちんと決めることが可能。なので、ピントさえちゃんと合わせれば難しいこともなく普通に使えるってのがいい。

Imgp9843 ピントはあくまでもしっかり、質感描写もなかなかだ。カリッカリの硬いマクロじゃないのだけれど手触り感まで再現できそうないいレンズであることは間違いない。

そして、柔らかなボケ、豊かなトーンといい、オールドレンズにしては現代でも通用する描写ではないかと。

これは病み付きになりそう。

実はペンタのマクロはこれで二本目。まだもう一本隠れているのだが修理が必要なので、まだ出番はないと思う。まあ、来年の春にでも復活してくれればいいかなと。

レンズ沼の恐ろしさは最近いろいろなところに波及していて、つい最近も一名が落ちてしまった。おほほ。でも、人を呪わば穴二つ、たいていこっちもドボン♪する。

今日も、ちょっと落ちてしまった...

ああ、働けど働けど、我が暮らし楽にならず、じっとレンズ見る。

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2009年10月11日 (日)

失せもの出る。

Dscf9334今日も撮影のお仕事、なにせ百貨店で一日立ちっぱなしはさすがに疲れた。マジ、座ることが許されずかなりきつかった。おまけに昼飯も食う時間がほとんどなく、札幌駅構内にある寿司屋で立ち食い(爆)。あー、座りて。

さて、このニコンSに装着されているレンズはコシナメイドのSC-SKOPAR 25/4です。
別に最近買ったものじゃないです。2000年にニコンがNikon S3を復刻したときに合わせて限定で製作されたものです。

私はSに使いたくて購入したんだけど、Sが壊れていて半年間修理に費やした為、購入したままずっと使っていなかった。

ニコンSが修理から上がって、
いざ使おうと思ったら...見つからないのよ(笑)。どこかに元箱のまましまって出てこなくなった。我が家で一度モノが見つからなくなったら最後、数年間は見つからず。
このレンズもなんと9年ぶりに見つけました。すごいよね、もう諦めていました。確か、買った記憶もあるけれど、どこにしまったか。実は、家へ戻って部屋を歩いたら足下に何かが当たった。くずれたビデオテープだったんだけど、それを拾い積もうとしたら隙間から出てきた。

一時は「もしかして売ってしまったんだっけ」と記憶も曖昧のまま、であった。
んー、今頃出てきてもなあ、もう使う気半減。Nikon S3の復刻版中古でも格安で出てきたら使ってもいいな。25mmはとても使いたい画角なので惜しいところだけど、Nikon Sの稼働率が低くなっているので。いや、Nikon Sでもいいのだが最近、とにかく操作が面倒で。

まあ、そんなこと云わずにまたどっかの町をモノクロでビシビシ撮りましょう。

とにかく、今は自分のライフワークを続けねばと思っています。そろそろカタチにしたいと思っています。

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2009年9月 9日 (水)

風変わりなタマ。【追記あり】

もう少し前になりますが、ニコン用のレンズで「一番欲しいレンズ」が入手できました。昨年、某♪さんとキタヌマガラス店(^^;にてニコン用のPlanar 1.4/85の中古を見つけたとき「二番目に欲しいレンズが入手できた!」と喜んだものでしたが、一番目はなかなか見かけず。

Ai AF DC-NIKKOR 135/2です。
Dscf_135 このレンズは中望遠としては非常に明るいF値を誇るだけではなく、特殊な才能を持っているのです。それが「DC (DEFOCUS IMAGE CONTROL)」という機能。

実は「ボケ味をコントロールできる」というもの。通常ボケは絞りでコントロールできるけど、それは被写界深度を変えるだけで、味わいは変わりません。まあ、確かに開放と一絞りでガラッと味わいの変わるレンズはありますけど。

このレンズは絞り値を変えずに、前ボケ、あるいは後ろボケの味わいを変化させることができます。まあ、その効果は劇的、というほどではありませんが、描写そのものも変わるので一本のレンズで硬い描写、軟調な描写を楽しめるのですよ。
まあ、それはそうとして実際に見比べてみますか。

まずはノーマル。(絞りはすべて2.8に固定して撮影しています)

Dsc_1723_n

ノーマルでは、背景がやや硬い。けど全域でシャープな印象。

Dsc_1725_56

DC目盛りを4に。


Dsc_1726_56

DC目盛り5.6に。


Dsc_1727_r

DC目盛り、目一杯回しますと、画面全体が柔らかくソフトフォーカスのように見える。非常に柔らかいけど芯があって、とても好きな味わいに。

これは、なかなか楽しいですよ。使いこなしは難しいのですけど、色々遊べそうです。
このDC-NIKKOR は105mmと135mmが現行品です。私のはいわゆるDタイプではない前のモデルで、現行品と絞り解放時の描写が異なるようです。開放でやや軟調だそうで、個人的にはウエルカム!問題は...これで、何を撮るかってことかな。うーん、花もそろそろ終わるし。おねいちゃんも撮りたい。モデル募集しますー!(男はだめだぞう)

あと...

Cfish

イロものレンズの筆頭はやっぱり、これですわ。PENTAX DA FISH-EYE 10-17/3.5-4.5 ED [IF]
本当はニコンマウントのフィッシュアイをずっと探しているんですけど、高いのよ。フィッシュアイだけはできるだけ程度がいいのと、新しいものがいいんですよね。というのも、私の場合夜景とか空を撮るので、光源が入ってフレアやゴーストが強いとちょっと困る。

ペンタックスのフィッシュアイはainosatoさん、hirosさんも持ってて、これいつか欲しいぞ、と思っていました。優先順位は低いのでいつか、と思っていたけど実際は中古では、まず出てきません。出てきてもすぐ売れちゃいます。人気なのですよ、これ。
それがねえ、またまた沼屋さんに「新品アウトレット」が落ちていました。新品、でこの値段!ってなことで逝っちゃいました。

まずは、今後、星と夜景のコラボに活用できそうです。

※追記※↓新たな物欲が...

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