2009年10月18日 (日)

お一人さんが往く(2)

昨日の続き。
朝、宿を出て洞爺湖畔を少し走ってみた。紅葉のいい雰囲気を一応撮っておかねばと思ったのだが、妙に紫外線が強く遠景がかすむ。しばし朝の風に吹かれてみたのだけど、なんとなく頭が冴えないままだ。実は二時間ほどしか眠れなかったのだ。まあ、いつものことなんだけど。

Imgp3880 昭和新山の付近を走っていくと、有珠山ロープウェイの下をくぐる。ああ、有珠山も高校生の頃に登ったきりだ。あの時はロープウェイなんか使わずにそのまま軽登山だったからな。

紅葉は確かに、山水の女将さんが云っていたように、どこもかしこも黄色ばかりだ。ロープウェイのゴンドラも保護色になってますますわからくなってしまった。

因みに昭和新山の駐車場に一度車を停めようかと思ったけど、410円も取るんだね。なので、払わないで出てきた。

その後、伊達市内に車を走らせ、かねてから行ってみたかった「牧家」へ。いわゆる牧場だ。ぼくが一番好きな飲み物は牛乳なんだけど、北海道の中で旨い牛乳ベスト3を勝手に云えばここが間違いなく入る。(あくまでも個人的な意見としてだけど、厚岸の森高牛乳、赤井川の山中牧場、そしてここかな)ここの牛乳の特徴は、とにかく香りがあるということ。濃いコクはあまり感じないのだが繊細な香り、上品な味わいはちょっと別格。
牧家の牛乳は札幌でも買えるけど、そのパックに「一度牧場へお越し下さい」と書いてあって興味があったのだ。伊達市の海を望む高台にある牧場、とても風がさわやかで気持ちのいい場所だ。

中で牛乳を飲み、牧場の方に話を伺った。「今、牛の赤ちゃんがいます。ご覧になりました?下の蒲鉾型の小屋にいますので」...おお、じゃあ見てみましょうか。

Imgp3992 おお、いたいた。可愛いねえ〜...
左のコは頭にハートの模様が。二頭ともまだ生後2〜3ヶ月なのだそう。

「そこいらの雑草をあげてもかまいませんから。無農薬の雑草ですし、まあ、警戒心もあるんですぐには食べないと思いますけど」

牧場の人はそう云っていた。
そうですか、はいはい。

じゃあ、試してみますか。


Imgp4027 まずはハートのコ。すんげー勢いで食べる。
もう舌で手のひらをくすぐられるのでこそばゆいったらありゃしないのだが、なんだか楽しい。

しかも触らせてくれるんだよね。
あちこちなで回った。

目が特にかわいいね。なんだろう、やっぱり動物も子供のうちがいちばん可愛いのかもしれない。牛ってのは、なんだかいつも芝を食って、あとは何もせず寝ているというイメージがあったけど、いやはやそうでもないのか。


Imgp4009 次に右の小屋にいたコにあげる。
実は、このコは警戒心が強いのか、最初は全く無視されてしまった。

ん、遊んでくれないのならいいよ、ハートと遊んでやるもの。

しかし、その様子を見ていたこのコも、次第にぼくに慣れたようで草をあげたら見事に食べ始めた。

でも、飽きちゃったようでそのうち食べなくなった。

そしてびっくりしたのは、こっちのコに草をあげているとき、ぼくの右肩を叩く奴がいた。
なんだろうと振り返るとハートのコだった。自分の舌を一生懸命伸ばして、ぼくの肩を舌で叩くのだ。「ねえねえ、草頂戴よ〜〜」って甘えてくる。

牛ってそんな風に人に甘えるものなのか?いや、本当にびっくりした。あまりにも可愛くて離れ難し。ううむ、一頭欲しいな、牛。牛乳毎日飲めるし。
しかし、左手で草をあげようとしても難しい。仕方ないのでカメラを左手、左の指でシャッター押したけど、なかなか大変だった。アングルがつまんないけど許せ。

牧場を出発し、伊達駅前でラーメンを食って、いよいよ今日のミッション開始。いや、大したことじゃないのだが、人探せねばならん。

Imgp4113 室蘭に向かったぼくは、本輪西の駅に車を停めて、恒例タンク詣で。

今日はタンクの撮影がメインじゃないの。実はとある個体を探さねばならん。こんだけあるタンク車から探すんだけれど、そう難しいことじゃないと思っていた。

それは「タキ11000」という形式のタンク車で一般的なガソリン用ではなくガソリン以外の燃料、そう重油などを運搬するタンク車だ。

実際に全国で使われている数が激減しており、ここ本輪西で見るしかないとさえ云われ始めている。実際の運用ではタキ43000やタキ1000などと一緒に運用されているけれど、最近は本当に少ないようだ。

この画像でも2、3両目にいるだけだ。ここにくればいつでもタキ11000には出会えるのだが、実はあるナンバーの個体がいまでも元気なのか確認したかったのだ。

それは「タキ11111」ぞろ目のタキ11000である。なぜって、模型を持っているから。

タキ11000の8両セットの中に、この11111がいるんで、一度は実車を見てみたいと思ったからだ。過去にここへ来た時は残念ながら確認できなかったので今日こそは、と。


Imgp4125 いました。あっさり見つかってしまった。タキ11000が並ぶ専用線の中に、一番端っこに連結されていたこのコ、もちろんまだ現役。一度はこのコが編成の中に組み込まれているところを撮っておきたいものだ。









Taki11111 はい、これが模型の奴ね。まあ、模型はどうしても細かい部分が大げさに作られてしまうので実車とは一部違うなあと感じるのだが、それは致し方のないところだ。

実車と細かい部分を全部同じ大きさに揃えると模型映えしないというのが事実。









本輪西でタンク遊びを終えて、その後はこれまた恒例の日本石油精製室蘭製油所にて夜遊び。今回で三回目だけど、空が青い色のうちにどこから撮り始めるのか、というのが悩む。今日は空が焼けるような感じはしなかったので、一番近くに寄れる場所からスタート。
実はちょっと今回は今までと違う撮り方をしてみたのだ。詳しくはこっちを見て頂くとして。

近くで見て初めてわかったことが。このプラント、白かと思っていた。シルバーのものもあるけど、大半はごく薄い緑色だったことが意外だった。D700で撮影していたとき、真っ白に写っていたんでそう思っていたんだが、家に戻って以前撮影したものもよくみれば確かにうっすら緑色であった。

やっぱり、ここの夜景は最高だ。たまらん。北海道にはここしかないのが痛い。本州ならばいくつもこういうプラントや工場が密集して絵になるのだが。製鉄所も撮りたいと何度も思っているが、残念ながら夜は灯りが乏しい。しかも、近づけないんだよな、大抵は。

撮影を終えて室蘭を去ったのが20時過ぎ、その後はちんたら高速なんぞ使わずに帰宅。
こうして一泊二日の旅をしてみたのだが、日帰りでいつも行っているようなところに泊まって、ゆっくりするのは非常に楽しかった。なんだろう、この楽しみは。
また、行こうと強く思ったんだけど、まあ、行かざるを得ないんだよな。

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2009年10月17日 (土)

お一人さんが往く(1)

昨日金曜日、昼に急遽思い立って温泉へ一泊しようと出かけてみた。実を云うと北海道内の温泉に一人で泊まるなんて過去にもほとんどないことだ。もちろん、東北ではいつものことであり一泊だろうと、あるいは日帰りだってこなしてしまうぼくが北海道の、それも比較的身近な場所に泊まるなんて自分でもちょっと可笑しい。

なぜそんな心境になったかというと、元来ぼくは北海道内の旅が苦手だ。それは会社員時代に出張で嫌というほどに道内を廻ったことにある。しかし、独立して二年が過ぎ、そろそろもういいかななどと思えたからだ。今、ネイチャーミュージアム北海道で道内の旅をテーマにコラムを書いている自分が、道内を旅しないのもそりゃまずいだろうと。

たぶん北海道というとてつもなく広い大地を旅するなんて、実はとても大変なのではないかと思うのだ。本州に住む人々はこの大地に憧れ、旅を厭うことなく楽しんでいる。それはそれはご苦労なことで、広いからじっくりスケジュール考えてよ、なんて他人事みたいなことさえ思っていたのだが、いざ自分がどこかへ行こうかと思うととても大儀でならない。車で東北へ向かう時もできれば道内を少しでも走りたくないと思っていた。

しかし、北海道を好きなことに変わりはなく、旅人が北海道は最高だと微笑む姿を嬉しく思えるのだからまんざらでもないようだ。
そんなぼくが急遽向かった先は洞爺湖温泉。定山渓はさすがに近すぎる。高速道路を使わずに中山峠をのんびり走る二時間コース、なにせネットで宿をさっさと決めて家を出たのが15時少し前である。昨年の洞爺湖サミットの記憶も新しいが、あの騒ぎの後は客足も今ひとつと聞いている。
選んだ宿は「洞爺湖温泉 山水 和風(かふう)」。もう10年近く前に一度だけ当時の連れと泊まったことがある。その時は行き当たりばったりで空いてそうな宿を探していて見つけた場所であった。今回はネットで見るとエラい安い。本当か?と思う値段で、しかも晩も朝も部屋食である。実は一人旅でバイキングは辛い。幸せそうな家族連れやカップルを尻目に一人でテーブルの端っこにいる自分が気恥ずかしい。なので、できればお忍び風な宿が好ましい。(もっとも独り者がお忍びってのもおかしいが)

Imgp3786_san (クリックで大きい絵が出ます)これがその晩ご飯だ。宿へ着いてすぐに、まず一風呂浴びて部屋へ戻ると丁度いい時間になっていた。
実はこの晩飯が運ばれてきたときに、思わず「え、ウソ」と口から言葉が出た。間違って他の部屋のを持ってきたんじゃないかと思ったほどだ。
安くてお湯がよくて部屋食といえばいつもの鉛温泉なのだが、さらに豪華でちょっと驚いた。
鍋は合鴨だし、一口だがうどんまで付いている。焼き物は銀ダラ、大好物の魚だ。

飯を食い終われば、下げに来てくれるし、布団まで敷いてくれる。いや、それが温泉ホテルでは当たり前だろう。何を云ってんのよ、この貧乏人めがと思ってくれ。
ぼくは、元来気を遣われるのが苦手で、できれば何も構わないで欲しいし、もしご飯のオカワリが要るなら自分で取りに行ってもいい。布団だって勝手に敷くから、と云いたいところだけれどここは違う。

ここの宿はそこそこ古いのだが、こまめに手入れがなされとてもキレイでしかも、さほど大きくないので洞爺湖温泉の他にある大きな観光ホテルとは趣きが異なり、落ち着くのだ。お湯は源泉100%掛け流しで、とても暖まる。

Imgp3824_3

露天風呂は覆いがあるので、開放感は少ないが、気持ちがいいし本当に静かだ。大人の隠れ家的な宿ともいえそうだ。

Imgp3825 実を云えば、カメラもデジタルしか持ってきていないし他に着替えくらいしか用意せず、ささっと家を出てきたのであるものといえば時計に携帯に、一冊の本。
今日はテレビを見ないと決めていたのでそれでいいのだ。いろいろ考えることもやめ、仕事のことも忘れたいし、とにかく時というものに触れないようにしたかった。

まあ、それでも宿で過ごす時間というものは実に早く感じる。これは鉛にいるときとて変わりはない。

なかなか寝付けず、また夜中に風呂へ行くが、やはり何度入っても気持ちがいい。どんだけ風呂好きなのか、と思う。
もっとも自宅に居る時はシャワーしか入らないので、せめてこんな時くらい、とできるだけ湯船に浸かる自分はやはり貧乏人だ。

Imgp3826 朝飯は、これまた豪華である。朝から湯豆腐って最高じゃない。

魚は、また銀ダラ。好きなのでまた喜ぶ。
本当にいいのだろうか、この値段で、と頭の中で考えるが、そんなことばかり考える貧乏性な自分がほとほとイヤだ。

しかし飯は旨い。

それでだ。お会計は驚きの「5550円」。これに入湯税150円が加算されるが、ぼくはネットのポイントがたまっているので500円をポイントで充当し、お支払いは5200円。フロントでは女将がにこやかにお見送り。とても品のある方で、以前泊まった折にも素敵な立ち振る舞いであったことを思い出す。

「今年はちょっとお天気がね、紅葉も黄色が主流ですね」そんな女将の言葉に促され、ちょっとは紅葉も見て帰ろうかと思った。

さて今日はこれからどうしようかと考えるがすでにプランは決まっている。それまでの時間をどう潰すか、という方が重要である。

まあ、適当に走れば何かあるだろう。旅なんてそんなものである。

(つづく)

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2005年10月15日 (土)

しくしくしく・・・(笑)

今朝8:00に目が覚める。「ああ、千歳から花巻に向けて飛行機が発った時刻だな」などと未練タラタラに時計を見つめて朝飯を食う。昨夜の悪魔の囁きが耳に残ったまま眠りについたのがイカン。行かずに後悔するなら行って後悔せよ、というのもアリなのだがさすがに今年の旅に使ったお金は軽くヤバイ・・・いや、相当ヤバイ。それにこの休みには月曜に提出する書類も仕上げねばならないなどすることも少々あるので見送りに。そんなことでもう一度寝ると起きたら13:00だった....慌てて家を出る。そう、いつもの蕎麦屋さんに行かないと売り切れになってしまうではないか。今日はセーフ....相変わらずウマイ蕎麦を頂いてすっかり満足。「今日はお休みですか?...そういえばお仕事は何を?」とご主人に言われ何度も通っているのに名乗っていなかったなあと名刺を差し出すと「私、昔は写真結構好きだったんですよね。デジカメはどうにも性に合わないので」とのこと。うーん、ここにもフィルムファンが!年内に良いカメラが出ますよ、と言うととても嬉しそうだった。
実はクルマも調子が今ひとつ。車高がなかなか安定しないのがどうにもヤバイので遠出を控える。夕方近所のイオンでスーツを買い、ついでに晩飯も仕入れて自宅でテレビを見ているとインプ氏から「ariariさーん、まさか岩手....?(笑)」自宅にいるよ、と告げると「温泉でも行きましょう」ってなことになり22時頃から温泉へ向かう。場所は小樽朝里川の隠れ家温泉。インプさんにも知って欲しかったところなので丁度良い、とばかりに男二人で寂しくお湯でのんびり。なにせここ深夜3時までやってます。しかも銭湯のような日帰り温泉ではなく山小屋の秘湯みたいな雰囲気。夜はろうそくの灯りでBGMはジャズだもんよ。しばし貸切でくつろいで帰宅。やっぱり温泉だよ、温泉。岩手には行かなかったけどこうして癒される場所は身近にもあるのだ、ほっほっほ。

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2005年2月17日 (木)

温泉にて

200502171410出張なのに温泉ホテルの和室に寝転がる私だ。ああ、もう極楽だよ、すみません!謝る必要ないか。携帯から送信できるか解んないけどね。いずれにせよ今日は体を労ります。....加筆訂正....無事に携帯からアップ出来ることが分かったけど不満アリだね、こりゃ。しかし温泉に入った後に布団でゴロゴロしていると本当に気持ちよくウトウトしちゃうよね。すごい幸せな気分だ。温根湯温泉「大江本家」は風呂も良いし、ビジネスパックだと一泊二食で7,980円!こりゃ、いいですよ。露天風呂ではお約束のタオルぐるぐるを敢行。今回は回すこと約1分で見事に凍る。なんたってマイナス15度の気温では髪の毛もあっという間にハードムース。ほげー、寒いけど気持ちよい〜〜おかげで腰の痛みが少し和らいだ。あとは右手首....これは治らないなー....

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