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2012年3月29日 (木)

二ヶ月使ってみた

Imgp1973Panasonic LUMIX GF3さんが我が家にやってきて二ヶ月経ちました。その間、釜石や和歌山へも随行頂き、記録用にも活躍してくれましたよ。初めてのMFT(マイクロフォーサーズ)だけど、実は今までは生徒さんにイチオシとしてLUMIX Gシリーズを奨めていたんで自分でも使わないとねwいや、マジでパナさんから一台くらい進呈されてもいいくらい宣伝しとりますwMFTのカメラ本体は、オリンパスとパナソニックの二社しかないから選択肢は限られるけど、両者ともそれなりに機種は揃っているんであらゆる方へお奨めできますね。

さて、自分で使った感想ですけど…うん、思ったような絵が出るなあと思う。AWBはやや暖色傾向へシフトしたカスタム設定を行っているけど、それは町の撮影の場合。あと発色も自分好みで設定してます。特にこのGF3はスナップ用として使うので町が圧倒的に多いわけですから、シブい色になるよう初期設定よりは発色を抑えて,コントラストは強めにしてます。・・・ということはどうでもいいかwようするにGF3は「使えるか」ってことだよね。実は和歌山ではけっこう失敗している。それも、普段ではまずやらない失敗。まず「ピンぼけ多発事件」・・・これはフォーカスポイントを画面のどこにでも自由自在にタッチで動かせるという特長を使わず、センター一点ばかりで使ったことにある。そもそも、きちんと確認せずに撮ったなあ、というカットが多かった。今回の和歌山では25mmを多用、つまりMFTでは標準で開放値1.4ということもあり被写界深度も浅かったことで微妙なピンぼけから盛大なピンぼけまでやっちまった。被写界深度が比較的深めなMFTだから大丈夫、なんて甘かった。液晶モニタを見て撮るスタイルも久しぶりなので、ちょっと安易に撮りすぎたかな。

GF3で気になったのは、撮影後すぐに画面でプレビューしたとき、拡大チェックができないこと。K-5なんかだとプレビュー中にすぐ拡大してピントなどをチェックするんだけどGF3では一度再生ボタンを押してからじゃないと拡大できないのが辛い。撮影のリズムがやや崩れちゃうので、ここは馴れるしかない。あと、液晶モニタ、撮影のときに画面表示をすべて消せるといいな。四隅に文字やタッチメニューがあると、正直邪魔なことがある。そこんとこファームウェアでUPできればいいのだけど。
あと、高感度はやや辛いかな。これはセンサーがもうGシリーズでも最古参だから致し方ないのだけど、さすがに1600になるとノイズは多い。ただし、これは一般的な目で見た場合であって「夜のまち歩き」ならむしろこのノイズがライブ感があって個人的には嫌いじゃない。次期GF5はGF3とほぼ同じデザイン、コンセプトのまま高感度が改善されているらしいので、この大きさに惹かれている方で高感度も欲しいなら待った方がいいかもね。

もちろんこのカメラのいいところ、GF3ならではの軽快感、コンパクトさ、そしてレンズシステムの豊富さということもあってスナップ撮影が主体ならお奨めだよね。バッテリーはあまり保たない印象があったけど、ちょこちょこ使うと意外に減りが早いんだけど、一日歩き回ってずっと使っているとちゃんと300枚は大丈夫。あと、ここは大事なポイントだけど、ホワイトバランスやカスタムで絵作りするモード(ピクチャースタイルとかピクチャーコントロール、カスタムイメージなどメーカーで異なる名前だが)でリアルに液晶モニタで設定が追い込めるのがいい。これはペンタックスとパナソニックならではですね。同じMFTでもオリンパスはそこがライブでできないのが不思議だ。ミラーレスなら簡単にできそうなんだけどね。そういう部分も自分のスタイルに合っているGF3はこれからもビシビシ使って行きたいね。


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2012年3月21日 (水)

「まち」を旅するということ

P1010603和歌山へ行って久しぶりの西日本の風情を味わってきました。この感覚は三年前に訪れた岡山は倉敷の感慨に近い。倉敷と云ってもいわゆる美観地区ではなく、もっと人の営みが見える生活の場でしたが。まあ富山も西日本だから、そんなに昔のことという感覚はないのだけど、どうもこの一年は妙に過ぎてしまい、あの震災以前の感覚に戻れるのはまだ時間がかかりそうです。今回の旅は純粋な久しぶりの「まち歩き」かもしれない。

和歌山を選んだ理由は関空からほど近く、都会ほど混雑していないことという条件。どうもぼくは東京や大阪の大都市が苦手。札幌より大きなまちは敬遠気味になりますね。ともあれ、和歌山を選んだことは大正解でした。飛行機の都合上(往復500円だから文句は云えねえw)二泊三日と云えども実質、中一日しか自由に使える日がないわけですから移動に時間がかかるエリアは除外。今回は極力荷物を少なくし、時刻表もパソコンも持ってきていないので(フィルムカメラさえ諦めたw)さっと見られるエリアだけに。本当なら19日休めたら20日まで居られたけど滞在が延びると資金もキツいんで、まあ、いいでしょう。月曜は絶対に休めないからね。

詳しい映像はphoto:modeで随時アップするとして、和歌山市、海南市、御坊市、有田市、の四つの「まち」を撮影。この他、列車の窓から見えた湯浅町も最高に萌えたんだけど次回の楽しみにしておきます。よくまあこの少ない日程でこれだけ歩いたな、というのが結論。17日の土曜日は軽く三万歩以上歩いたと思います。特に海南市では地元の人でさえ「この短い時間でここまで歩いたね」と呆れられましたからね。だって和歌山県、良すぎ。東北のまちは、勝手知ったるわけですから「だいたいこのエリア」というのが決まっているんだけど、和歌山はまちがとにかく広いの。それに勘違いしていたのは、海岸付近に線路があって、駅があって、まちが広がっているという認識。全然、海がけっこう駅からは遠いし、そこからまちが海側へどーーーん、と広がってけっこう歩かないとまちの核心部へたどり着かないの。おかげで逆に「行けども行けどもキリがない」という結論。これは一カ所だけで一日軽くフィルム10本行けるんじゃないか。(実は似たような時にピーチで関西へたまたま行っていた若い旭川在住の写真家さんは三泊四日で関西を攻めて、フィルム20本以上撮ってましたね。それはもう凄いとしか云えないです)今回はGF3だけで撮影したんだけど、前日RAW+JPEG設定にしたはずなのに、カスタム設定で追い込んであったので、なんとJPEGだけになっていた。これ、痛い。けっこう露出なんかもラフに撮ってしまい、おおきなミスを連発。普段通りならもっと慎重だったのにな。おまけにピンぼけも多発。普段なら確認するのに、液晶モニタだけに頼ったこともあってあとから気絶。

それでも、かなり枚数は押さえたつもりだけど「まち」の表情をどこまで切り取れたかは、やや不満が残る結果でしたね。なんだろう、やはりフィルムで撮っている感覚と液晶モニタ頼りのミラーレスオンリーとは勝手が違ったかな。ほとんど標準のLEICA DG SUMMILUX 25/1.4でばかり撮ったけど、それは、まあいいかと思った。やはり標準が好きなんだなあ、自分。できれば35相当のレンズがあれば、また面白かったかもしれないが28相当の14も、ここはどうしても広角じゃないとダメだ、という場所でのみ使用したからいいか。とにかく路地裏がすてきだ。車もなかなか入れないような路地が多いのだけど、軽自動車文化万歳だね。アメリカは軽自動車を廃止しろと内政干渉しているけど、お前らこんな路地裏来てみろと。土地が広大で路地裏なんかねえだろ、お前の国はw

その路地裏にしっかり長い歴史があってコミュニティがもの凄い根付いていて、商店街があり、営みがあって、という至極真っ当なまちの匂いが素晴らしかった。ただし、日本のどこでも同じように地方都市は若者がいない。商店街もシャッターが下りているところばかり。郊外にある大型路面店ばかりが目立つ景色はもう正直仕方がないのかなあという気持ちにある。でも、頑張っているんだよね。市場が健在で店先でコロッケ揚げている光景なんか、もうやはりたまんなくてね。お年寄りが増えて、結局郊外へ買い物へ行きにくくなるなら再び小さな商店街を何とかしないとなりません。

そこですよ、大型スーパーの経営者さん。ビジネスチャンスはまだありまっせ。某流通大手も国内需要が伸び悩んでいることで、アジア圏の国へ出店してゆくそうだけど、もう少し日本でやれることがあるんじゃないのかな。ぼくは大きなヒントを掴みましたね。ああ、ぼくにお金があればやってみたいよwまあ、そういうことはともかく。あちこちのまちを旅して、まちへとけ込んで好きな場所を切り取って持ち帰るってことだけでも贅沢なんだけど、ぼくはやっぱり日本が好きだ。まだ撮らねばならない光景、逢いに行きたい風情がいっぱいある。歳のせいなんだけど、もう残されて自由に旅が出来ることは何年あるんだろうかって考えたら欧米への憧れなんか吹き飛ぶね。写真家として何を見て何を撮るかって。海外の写真は、もう撮りたい人に任せるんで、やっぱり日本人が見て、共感できるものを撮りたいね。国際的に活躍するカメラマンでもなんでもないぼくはドメ専でいいよ。

ぼくが撮るまちはどこか似たようなものが多くて、見ている人からすれば「なんかどこで撮っても同じモンばっかり撮っているんじゃね?」と云われるだろうな。でも、それはぼくにとって望む所なの。説明的に撮ることの方が簡単だよね。そうじゃない、どこへ行っても「ああ、上原のまちだね」って云われるように撮りたいのだから。写真を見てもらって「いい写真だね」って云われることよりも「いいまちだね、行ってみたいな」と云われることが嬉しい。そういうの目指しているし、まちが好きだから自然とそういう撮り方になる。どんな画角のレンズを使ったのだろう、という絵よりも、目で見て感じる距離感、手触り、匂いが感じるように撮りたいのだし。きっと、ぼくは路地裏徘徊で終わる写真家であろう。でも、日本中のまちを見たいという欲求は持ち続けているので、またふらりと出かけるんだろうな。嬉しかったのは和歌山でも東北のことを気にかけて応援してくれていたことがわかった。ああ、日本はいいよね、そう感じるシーンがいっぱいありました。

そして何と云っても地方のローカルな私鉄。もの凄く頑張っている。地元の足を確保するその尽力たるや、もう泣けますよ。この三月一杯で廃止になる青森県の十和田観光電鐵は地元の方からさえも「もう、必要はないかも」と棄てられてしまったが、どっこい、まだまだ小さな鉄道が奮闘している姿も味わいたいと思いますね。それだけでも旅する理由がみつかります。あとは資金。また働いて頑張ってどこかへ行こう。今年はもうキツいんだけどw

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2012年3月 7日 (水)

控えめにSUMMILUXですけど、何か。

PanasummiMFT(マイクロフォーサーズ)導入にあたり念頭に置いたレンズがLEICA DG SUMMILUX 25/1.4 ASPH.です。いわゆる標準レンズなのだけどF1.4の明るさでボケにくいサイズのセンサーであるMFTでも美しいボケが期待できる、ということで。ただ、誤解を恐れずに云わせて頂ければ「ボケにくいからMFTはダメだ」と決めつけている人が少なからずいるということには残念だ。ならばAPS-Cやフルサイズを買えばいいのだ。デジタルカメラの時代は選択肢が多いのだから文句云わずに好みの絵を出せるカメラがあるでしょう。ぼくの場合、フルサイズもAPS-Cも持っているけどあえてMFTを導入したのはシステム自体の小型化、という点。まち歩きに限って(いや、まちじゃなくても当然いいんだけど)カメラやレンズの小型化というのは自由度が高まるし、なんたって身軽でいい。写真を撮ることだけが目的じゃない旅のまち歩きにはこれは大きな理由になる。それにまちの写真は背景をあまりぼかしすぎてもダメ。ボケ具合がけっこう自分にとっては大事。形が分かる程度にボケなくちゃならん。その点、逆の発想でMFTはいいかもしれない。

このSUMMILUX 25はライカブランドだけど、だから買った訳じゃないしパナソニックGレンズでもいいんだ。やはり描写の良さ、に尽きるということ。開放〜2.8ほどの絞りでは周辺も落ちるし開放でもシャープだ。SUMMILUXと云えば開放ではやや甘くフレアのある描写、というのが一つの味わいとも云えるのだけど、ライカMマウントのSUMMILUXも非球面レンズになってからは開放からけっこうシャープになった。旧世代のSUMMILUXとはやはり違う。ただ、らしいな、というのは感じる。繊細でしっとりした描写はライカならではの味わいが再現されているし、やや渋めの色再現もまさにそれ。GF3の設定も渋めに合わせているので、仕上がりも上々。思えばG 14/2.5も意外に線の細い描写をする。

そもそもパナソニックのコンパクトカメラもライカブランドのレンズを装着しているし、それらは当然日本製であり、山形のパナソニック工場で作られている事はメーカーも伝えている。一眼のGシリーズもいっそ全部ライカにしちゃえばいいのに、とか思うけど、さすがにそれは一眼での基準では難しいところもあるようだ。それゆえライカブランドのデジタル一眼専用レンズ、と聞けば心躍るのは許して。パナソニックとてきちんとライカとの協業でライカからのキツい突っ込みwを受けながらこういうレンズ作りをしているそうだ。思えば日本製のツアイスやライカを昔は文句云う人も多かった。ドイツ製じゃないと認めないって云う気持ちはわからないわけじゃないけど、ライカのレンズそのものも、カナダ製(ぼくのSUMMILUX-M 35/1.4はカナダライツ製だ。当初からSUMMILUX-M 35/1.4はそういう仕様だったのだよ)だったり、Rレンズもカナダ製の時代がある。ボディだってカナダやポルトガル製だったこともあったけど、どこで作ってもライカはライカ!とメーカーは強くアピールしていたんだけどね。ほどなくライカがライツじゃなくなってドイツの生産が再開されると、今度は一部のレンズなどではカナダ製の方を珍重するマニアがいたり、いったいなんだっていうんだよw

まあ、このSUMMILUXはデジタル専用としてはライカ最安値。それでも標準レンズとしては高けぇ!と文句も云いたい方は多いようですwただ、使ってちゃーんと見れば価値は分かると思います。諧調の豊かさ、被写体と背景の距離、絞り値によって癖のあるボケが出るあたり、まさに「ああ、ライカじゃんw」とにんまりしちゃうよね。癖玉とまではいかないが、そのヘンは使い方によって出て来るんだよね。なかなか出ないけどお化けみたいなもんか。ライカのブランドを汚さないように、パナソニックが渾身の力を込めて作った名レンズだと思います。はい。

MFTに関しては当面これでよし。実はGF3やこのレンズの購入にあたってはほとんど(数千円程度)お金がかかってません。カメラ数台、ニコンのレンズ二本を下取りで入手。しかもここだけの話、その下取りのカメラとレンズは元手がかかっていないということは内緒だwでなければ買えませんw(その代わり、もう手放すカメラがかなりなくなってしまった)

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