« カメラがやってきた。 | トップページ | 控えめにSUMMILUXですけど、何か。 »

2012年2月29日 (水)

あ、ズームはカウントしません(by bono)

Imgp1928相変わらずネタはGF3ですいません。というのも、自分の好きな絵になるようまだまだ設定追い込み中だから。LUMIXのいいところは、画面をリアルタイムに見ながら設定を追い込める。WBはもちろんのこと、仕上がりの設定(メーカーで呼び名は異なるよね。ピクチャースタイル,とか、カスタムイメージとかのアレよ)をプレビューしつつ色やコントラストの変化を見られるのはペンタックスとパナソニックくらいじゃないだろうか。細かな設定をしてAWBの効き具合もマトリクスで煮詰め、カスタム設定すればOKだ。GF3では好みのスタイルを三種類設定可能なので、とりあえず「町撮影セッティング」をいま、煮詰めている所。

ぼくは普段使うデジタルカメラはニコンD700、ペンタックスK-5、K-x、そしてこのGF3だけど、GF3以外はもう色々設定済み。ニコンはほとんど何もしていない。ちょっとだけ、やった程度。ニコンは仕事にもメインで使うのでナチュラルな仕上がりでOK。いっぽうペンタは比較的ガツン的に絵作りをしているかな。今後スナップは圧倒的にGF3が多くなりそうだ。その理由は単純明快。「単焦点が使いやすい」という理由。フィルムで町を撮り歩くとき、ぼくはレンジファインダーを持ち出す場合、35〜50mmが多い。また、コンパクトカメラなら28〜40mmぐらいのレンズ付きを選ぶ。当たり前だけどフィルムではズームを使うことは少ない(一眼レフなら稀にあるけどね)。

実は一般的なデジタル一眼レフカメラには意外な盲点がある。それはAPS-Cセンサーを持つ一眼レフでは単焦点が少ないから、なのだ。例えばニコンのDXフォーマットの単焦点は魚眼と標準になる35mm、そしてマイクロの40と60しかない。望遠はズームやフルサイズ用でも足りるだろうが、広角をカバーする単焦点がない。キヤノンのEF-Sレンズに至っては60mmマクロのみ、という驚き。両者ともAPS-Cセンサー用のレンズは「まあ、ズームでいいじゃん。単焦点?明るいのならフルサイズ用があるからそれを買いなさい。お布施しなさい」ってな具合だ。
ペンタックスはその点DAリミテッドなどで単焦点が充実しているので、ニコン、キヤノンにない大きなアドバンテージとも云える。ぼくがペンタで使うレンズ、最近はキットレンズが多いけど、K-5やK-xだけで(フィルムカメラヲ持たないという前提なら)町を歩くならDA15とかFA31、43などが多い。やはり単焦点がいいのだ。ズーム便利でしょ、と思われるが結局「何を撮るのかはっきり決まってない」からズームを持ち出すことになる。町を撮るなら身軽な方がいいので、本当なら一眼レフよりコンパクトがいいのだが、デジタルコンパクトでは物足りないこともある。フィルムならコンパクトだろうが、レンジファインダーだろうが、はたまた一眼レフでもフィルムフォーマットが同じなら画質に驚くほどの差はないとも云える。その点マイクロフォーサーズシステムは既存のフィルムカメラのレンズシステムを考慮することもないため、単焦点が非常に多く揃っているのがメリット。もちろんボディやレンズサイズも小さくなるしスナップにはやはりいいなと思う。

GF3のWレンズキットは14mm(つまりフィルム換算28mm相当)と14-42mmの二本がついてくる。一般的な一眼レフなら18-55と55-200クラスのレンズだろうが、単焦点の広角レンズがセットというのがミソ。スナップなら単焦点をマスターしろ、ということだ。

町を撮るには町との距離感が大切。28相当なら町を鷲づかみにできる。35なら町と対話できる。50なら町の手触り感が味わえる。これが単焦点の面白さ。ズームなら自分から町へ歩み寄ることをしない、とも云える。ぼくがフィルムメインで撮り歩き、サブにデジタルカメラでズームを使う場合、必ずズームリングの焦点距離目盛りを見て、ちゃんと意識して撮影している。

それに、ズームはレンズの楽しみである味わいが希薄であることも一因。明るさにしてもキットレンズなら55mmあたりで5.6じゃ、味もへったくれもない。幸いLUMIXのG14/2.5は開放と2.8でも描写が異なるほど面白い。周辺も落ちる。レンズの美味しい絞り域は開放〜5.6程度である。そこを味わわないなんてもったいないよね〜w町とどういう風に接するか、どういう風に自分の目線で持ち帰るか。そこで焦点距離は決まると云えよう。だからもっと単焦点を愛して下さいね、みなさんw

「周辺は落ちるためにある」「ズームは(レンズとして)カウントしません」とは我がbonoキャプテンの名言。ん、肝に銘じますw


|

« カメラがやってきた。 | トップページ | 控えめにSUMMILUXですけど、何か。 »

コメント

諸般の事情によりこれ以上機材を増やせなくなりましたが....
以前紹介していただいたコシナの20mmが気になってしまって
ここ何日も眠れぬ夜を過ごしています(笑

飛行機を撮影するにはズームレンズを主に使用していますが
被写体(町)とじっくり対峙して撮影するなら単焦点が圧倒的です

最近はニコンのD40の出番がかなり多くなってきたので
前述の20mmに沈みそうです....

投稿: いしのまきまき♪ | 2012年2月29日 (水) 01:54

>まきまき♪さん
コシナの20、IINタイプになって旧ニッコールのようなデザインたまんないです。
GNニッコールを彷彿させる演出、憎いです。でもEFには全然似合わないと思います。
D40にはこの20と、NIKKOR 45/2.8Pがあれば最高の組み合わせだと思います。
どちらも露出はオートが使えるし、20も45もフィルムではさらに最高じゃないですか。

投稿: ariari | 2012年2月29日 (水) 23:41

迷言をピックアップしていただき、臆面もなく現れましたw
GF3ネタといいつつ、多方面に撮影のお話が読めて楽しいです。
特に町撮りの距離感、28、35、50のくだりはウンウンと思いました。
単焦点は、立ち位置変えたりすることでイメージの幅も広げられますし、
絞りで表現できる範囲も広い...そして、変な欲が出ないで割り切れる(笑)!
単焦点は楽しいです(ズームも楽しいですよ!念のためw)。


投稿: bono | 2012年3月 2日 (金) 22:37

ウチにもE-PM1が来て、そのカワイさにやられております(笑)
ariariさんがGF3を愛でる気持ちがよくわかりました^^
こういうカメラもありなんだと。
(最後まで圧倒的にお安いGF3とどっちにするか悩みました〜オリへのお布施とあとは指が勝手に勢いでポチってやってしまいましたw)
自分は高倍率ズームのコンパクトデジタルに嫌気がさしてコンパクトのリプレイスとしてのPM1であります。
コンパクトとして考えると写りは桁違いに良いですが、やはり単焦点をつかえる点は大きいですね!
その意味で、GR-Dはやはり偉大でして、ほかに単焦点コンパクトデジタルがないというのも問題かと思っております(DP1とかは対象外w)
で、るふぁさんはもとより密かに仲間内のMFT使用率が増加して喜んでおります^^
ペンタ使用率よりも多いのでは(笑)

投稿: 本部長 | 2012年3月 3日 (土) 00:58

>bonoさん
不思議な事に東北をフィルムで撮るとき、レンズを複数持って撮ることが基本ありません。
28付きのGR1sとか、40付きのベッサ、ローライ35、などのコンパクトか35や50付けたライカ。
迷いがなくていいんですよね。デジタルだと欲張りになります…
その装着したレンズに合った撮り方で困る事はないし、町との関わり方で変わるし。
面白いものです。潔いとも云えますね。GF3では最近標準が熱いです!ww

>本部長さん
小さい一眼はカワイイですよね。白いカメラに憧れがあったんですよ。
本部長さんのE-P1買ったとき、すげえあれが新鮮に思えました。
GF3、すごいいいんですが、やはりボディ内手ぶれ補正はいいですよ。
もっとも、フィルムで町を撮るときなんか手ぶれ補正はないし感度も400までですから。
そういうのに馴れてもアカンと言い聞かせておりますww
GRDはやはりいいです。モノクロでもっぱら運用していますが不満無い絵です。
友人、生徒さんにドンドンMFT買わせています。小さいのはやはりいいですよ。
でかくて持って歩くのが面倒なくらいなら、MFTで毎日持ち歩いて撮って欲しいです。

投稿: ariari | 2012年3月 4日 (日) 01:54

うん!!判りやすい!!
こないだの返答から、どう言う事かずっと悩んでました(・Θ・;)アセアセ…

先月のデジタルマガジンはレンズの特集だったので買ったのだけど、
結局テクニックの話なので、持って居ない人間には理解出来ないのでした~(笑)

短焦点=明るいレンズと言うのは理解できるのだけど、
同じmm数で比べた時、ズームレンズで同じF値が出せるレンズと言うのは
技術的に無理と言う事ですか??

どーでもいい話ですが、眼鏡屋のチラシに短焦点レンズって書いてあって
殴ってやりたくなるのは私だけではないと思います(爆)
また、HP講義宜しくお願い致します


投稿: QooQoo | 2012年3月 4日 (日) 11:48

>QooQooさん
個人的な話、カメラ雑誌なんか読んでもあまりお勉強になりませんね。好きな作家が出ているなら別ですが。
なぜって、あの手の本は「広角はこう使え」とか「マクロのテクニック」なんてのがあるとしましょう。
で作例のように撮れた〜〜!で終わっちゃうんです。
それより「自分が表現したいのって何?」というのを考えないとね。被写体を頭でイメージしたり、その場でしっかり対話したり。
それよりも好きな作風の写真集を買って「どういうメッセージがあるか」「どんなレンズで被写体との距離は?」と考える方が勉強になります。

あとね、講師だから突っ込むけど「単焦点」であって「短焦点」じゃないですよwそこ大事。
ズームが暗いのは大きさとコストの問題。例えばF2.8の明るさを持つ望遠ズームとF4〜5.6の望遠ズーム。
大きさが全然違うでしょ。明るい方が設計も難しいしコストもかかる。技術的にどうにでもなるけど普通に買えないような値段じゃ売れない。
それに、大砲のように大きなレンズじゃ持ち歩くのも大変ですよ。

レンズの明るさは「1」が基本で、その二倍暗くなると「1.4」になります。√2倍になるってこと。
てなわけで、まあ、単焦点はやはりいいんですよ。

投稿: ariari | 2012年3月 4日 (日) 21:02

仰るとおり。
マイクロフォーサーズ(含むネイティブフォーサーズ)の利点は、ずばりフルサイズとAPS-Cの関係にあるような
フォーマットの違いに囚われないレンズを作れること。
私のANNEXでもコメントをお返ししておりますが、最初から「レンズ焦点距離の2倍」で考えるだけでいいので、
コシナの25/0,95や17.5/0.95は明らかに「理解した上でしっかり狙って」出してるのが分かります。
もちろん、APS-C向けレンズもx1.5もしくはx1.6を考慮に入れて作っているものもありますけれども、いっつも
疑問に思うのはAPS-C向けの「標準50mm」ですよ。
APS-Cに付けると75mmだよね?それ標準ちゃうねん中望遠だよね?という状況になったりで…。
フジのX-Pro1は35mm出して、ソレを標準(換算52mm)にしているので「分かってるな」と思いましたw
レンズ表記での標準なのか、換算後の標準なのか、メーカー内でも上手く切り分け出来てないんじゃないかな。
そんな感想を持ちます。
(以前某S社のPlanar 85/1.4を買いましたけど、あれだってAPS-Cでは127mm相当。望遠過ぎて使いにくいです)

あと、町を主体的に撮るようになってから、極端な望遠好きが薄まりました。
ある場所では25、ある場所では50、たまに85、そして新加入の35…。これだけでいいかも。

投稿: Rufard | 2012年3月 7日 (水) 01:07

>Rufardさん
APS-Cフォーマットの二大メーカーは35も50もフルサイズで揃っているから「そっちでやってね」という感じがします。
ええ、それでいいんです。でも、カメラシステムは小さくならない。プロもアマチュアも小さいカメラは格好がつかねえ、とも。
カメラ爺さんたちの中でも「なんだぁ、おめえ、そんなちっこいカメラで」と嘲笑する人もいますからね。
一時カメラ女子に向けてキヤノンがキットレンズ18-55にプラスして50/1.8をセット販売したことがあります。
単焦点いいね!wとばかりに。でも、35でやって欲しかったなあ。
ぼくがD700に付けて一番楽しいのはデジタル専用レンズじゃないんだよなあ。旧いAiなんだよね。
ま、そういう変わり者って意外にMFTも好きみたい。
ペンタはDA35/2.8とかやってくるんで、まあ、あんまり明るくないけど安価で小さく軽いレンズを出す事で評価したいです。

まちを撮ると本当に極端なレンズ要らなくなります。それはフィルムでもそうですから。
飛行機もやらなくなって、もう我が家には大砲も無駄に転がってますww

投稿: ariari | 2012年3月 8日 (木) 01:34

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« カメラがやってきた。 | トップページ | 控えめにSUMMILUXですけど、何か。 »