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2009年7月14日 (火)

雨ニモマケズ...

ネタがナイ日はコレに限ります。

最近の北海道、やたら雨が多いです。蝦夷梅雨ってんですかね、もう湿度が高くて困るんですよ。私、とにかく湿度に弱いんです。具合が悪くなりますんで、東京に住めないんです。

そんな雨の日でも、水に強いカメラってのがあれば大丈夫。

Dscf0373

ブレちゃった、すいません。

右は「HD-S FUJICA」という防水カメラ。カタログデータを載せたサイトがあります。この手の防水カメラとしては大変人気がありまして、工事用にも売れました。カタログは1980年頃のものですね。

実はこのカメラ、ボディのラバー部分が劣化してベタベタになっちゃうのと、シャッターの赤いゴム部分が破れやすいのです。このカメラは部品払拭寸前に、パッキン、対策済みラバーパーツ、シャッターボタンゴムカバーなどを交換し、純正ストラップも新品にしてずっと保管しとりました。

HD-S FUJICAは生活防水なので、水中撮影はできませんが、防水性はかなり高く、実際ちょっと水没しても大丈夫。

左は「FUJI HD-M」というHD-Sの後継機。レンズはHD-Sと全く同じFUJINON 38/2.8で、このレンズはしばらく富士フイルムのカメラに多用されていた銘レンズ。HD-Sとの違いは防水性が少し強化されて水深1mくらいなら大丈夫。あと、巻き上げ、巻き戻しが自動になったこと。ただしピントは目測なので重量が増えたのがちょっと痛い。

このHD-Mは、1984年に発売開始されたもので、実は私、5年ほど富士フイルムのカメラ販売のバイトをやっていてたくさん売ったご褒美に「何か欲しいカメラはないか?」と聞かれ、これを頂いたもの。とにかく「写りがいい!」というのが特徴ですな。実際、湾岸戦争にHD-Sが砂漠の中で活躍したとか、パリダカで使っているスタッフもいた、というのもうなずけます。

私、実は温泉大好きであちこちの露天風呂でずいぶん活躍しました。岩場の露天風呂などで自分の記念写真を撮る為に、カメラの下に三脚を付けてあります。この三脚、実はニコンのコンパクトカメラ用でカメラへ装着したままでOKなのが便利です。

Dscf0377

その後、時代は流れAPSカメラの時代になり、新たなコンセプトのカメラを企画することになり、私、そのメンバーに選出されました。

んで、いくつかコンセプト、デザイン案を提出し見事に商品化されたのが、右のカメラ「FUJIFILM EPION RVX "マサイマラ"(1997)」です。軽くて、いつも首からぶら下げたままアウトドアを楽しみたい、あるいはマウンテンバイクで林道ツーリングなんかにいいなあ、と自分が欲しいカメラを作ってみたかったのです。実際、カヌーやスノーボードにも使われていたとかで嬉しい限り。このカメラには色々想い出があります。コンセプトやラフデザイン、名前も全部私が考えたものでしたからね。

ネーミングは当初「EPION RV」にしたんですけど、やはりそれはあちこち使われていて(当然ですわね)RVXに。ペットネームの「マサイマラ」はアフリカ・ケニアの野生動物保護地区「マサイマラ」から頂きました。カメラの売り上げの一部をこの保護団体へ寄付して欲しい、というお願いも提案したのですが、当時のカメラ事業部長も世界の名峰を登頂するほどのアウトドア人だったため、すんなり通り、ケニア政府からも感謝されました。

実は、このカメラ当初はカーキグリーンだったんですけど、目立たせることも含め、迷彩カラーに。しかも、一台一台カラーが異なるんです。印刷じゃなくて、特殊な塗装です。
(塗料を溶かした溶液にボディを浸し、すくいあげて塗料を乗せる手法です。このため、ランダムにカラーが異なるのが面白いです)

一台はもちろん会社から頂きましたが、あと5台ほど自分で買いました(爆)。

また、発売記念で同じデジザインコンセプトのデジタルウオッチをプレゼントしたんです。ちゃんとマサイマラ野生動物保護基金のマーク付き!(実は、これ、カシオのGショックからも同じコンセプトで先に商品化されていて、それをオマージュに作ったカメラだったんで)
時計も私が考えて景品にしてもらったんですよ。いい想い出ですなあ。

さて、実を言うとこの「マサイマラ」、参考にしたカメラが左側にある「NIKONOS V」です。男ってのはその、しょーもないので(笑)オーバースペックでも、ロマンを感じるものに惹かれます。水深50mにも耐えうる無比の存在としてダイバーに愛されていたカメラといえばニコノスです。そりゃ、値段も高いし、そもそもそんなスペック要らないんだけどね、やっぱり憧れる訳です。

ニコノスVには水中用として視認性の高いオレンジカラーがデフォルトだったんですが、色違いのオリーブグリーンがあったんですよ。これ、これが欲しくてね。
オリーブグリーンのカメラは私の憧れ。それをちょっとイメージしたのがエピオンRVXだったというのは「今だから云えるお話(笑)」かも。

ニコノスVに標準で付属するUW NIKKOR 35/2.5は、なんとNikon S3の時代に発売されたレンズと基本設計は一緒。つまり、ムチャクチャ描写性能が高くて興味があったんですけど、これを使えるだけでも楽しいってなもんです。

本格的ダイバーウオッチオメガ・シーマスタークロノグラフ、300m防水なんてのもオーバースペックだけど、やっぱり男の子はこういうの好きなんですよねえ。

久しぶりに雨の中、これらのカメラで遊んでみようかと思う今日この頃。


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コメント

オイラはツーリングのときに使っていたのは Canon AutoBoy D5 という5m防水のコンパクトカメラでした。
ツーリングで雨に降られても、露天風呂(笑)でも活躍しましたよ。ちなみに1台は落としてしまい、もう1台購入して2台体勢になりましたが...._| ̄|〇

でもストロボ特性が悪く、地面に置いてセルフタイマーなどでストロボを使うと、何故かストロボ光がレンズに入り込み、白くぼんやりとした写真ばかり....(T_T)

久々に発掘してみようかな?

投稿: いしのまきまき♪ | 2009年7月15日 (水) 00:01

理解ある上司のもとでの製品開発・・、仕事の遣り甲斐があって毎日が楽しいですよね。『自分が作った』という物が市場に有る・・、なんて素晴らしい事でしょう。多くの人々は経験出来ませんよ。
私もニコノスが欲しかったんですが予算の都合でミノルタ「ウオータマチックデュアル35」を買いましてフレームを作り、廃車の駐車ブレーキケーブルをレリーズにして橋の上から川魚を撮ってました。が、ハマルのが悪い癖、防水ライトとシュノーケル、流されない為にブロック、このスタイルで潜って撮るようになってました(爆)。釣り人から見たら大笑いな図でした。
そのカメラ、養老牛温泉の誰も居ない露天風呂に倅とダイブ・・、見事昇天されました。あの時の転び方、打ち所が悪かったらこっちが昇天してる位の勢いでしたからね(笑)。
オークション、覗いて見ようかな。
所で、「たられば」ですがariariさんが今もフジの社員だったとしたら今回の騒動は起きなかったでしょうね。


投稿: ベチ | 2009年7月15日 (水) 10:50

私は ピカイチカリブ を持っています。
最近は年で体が弱くなってできませんが、
悪天候を気にせず写真が撮れる爽快感は
格別なものがあります。

投稿: こもれび | 2009年7月15日 (水) 11:50

『人から尊敬をされる様な人間になりたい』って書いてたけど、自分がプロデュースした製品が(しかも大会社のだよ)この世にあるだなんて、思いっきり尊敬に値するでしょ。

いいかい?世の中には『早く人間になりたい!(by妖怪人間ベム・ベラ・ベロ)』って奴も居るんだよ?それに比べたら贅沢な望みってもんよ。

そもそも『我が道を行く』ってだけでも、羨望の眼差しで見られるし、人によっては尊敬するでしょ。俺的には『おお、同志よ』だけど。

たまには自分を褒めよう(笑)。

雨って言えば今日の青森も雨。ムシっとしていて不快適。

昨日は『台風か?』って位に風が強くてさ、信号待ちなんかで道行く女性を見るのが楽しかった。

ん?めくれるかどーか分かんないスカート姿を見てたんじゃないよ。強風の日は胸に張り付くブラウスでしょ♪

ごめんねエロで(謝)。

※hirosさん、これはエロ(えろ)と読みます。hirosさんのは工口(こうくち)ね。念の為。

投稿: hurryblood | 2009年7月15日 (水) 14:02

>まきまき♪さん
こんばんは。フラッシュ?それは、そのカメラの問題じゃなくて、どんなカメラでも地面に置いたらアカンのちゃいますか?
D5などの防水カメラはレンズの前に厚い保護ガラスがあるんで、反射しやすいけど。

>ベチさん
こんばんは。ウェザーマチックも黄色でカワユスです。いかにも防水ってな感じで面白いですよ。今はジャンクでも見かけないですね。
まあ、理解ある上司かどうかわかりませんが、企画したもの全部が通ったわけじゃないんですが、他にも一部コンセプトを取り入れてもらった商品もあります。
残念ながら、あのまま会社に残っても状況は変わっていなかったと思います。
私は東京本社のとある本部勤務を命ぜられたんですが、そこに行けば写真文化とは異なる仕事でしたので、関わりは持てなかったと思います。会社を辞めたのは、本気で写真の楽しみを一人でも多くの方へ伝えたかったからなのです。難しいです。

>こもれびさん
はい、カリブ。以前にも聞いたかなー。あのカメラもレンズよいのでいいですね。
個人的にはニコノスをどう使ったらいいのか悩みます(笑)。

>hurryさん
こんばんは。自分が企画したものが世に出ても売れなかったので(爆)ダメです。
マニアックなものってダメですね。宣伝、販促がまったくダメでした。悔しい。
まあ、だから尊敬されるってのとは、違いますよ。商品企画やっている奴がみんな尊敬に値するとも云えない悲しい事情があります(爆)。

投稿: ariari | 2009年7月15日 (水) 22:13

マサイマラ・・・懐かしいですね。
私がariariさんと出会ったきっかけが、私がマサイマラを勘違いした事からでしたっけ。
もう13年も経つんですね。と懐かしんでみたり(^^

投稿: ぽちぽち | 2009年7月16日 (木) 15:37

>ぽちぽちさん
こんばんは。そうですね、はいG繋がりですんでマサイマラのことは...(笑)
懐かしいものです。黄色事務長ですんで、私(爆)。
13年ですか、早いものです、はい離婚してからも同じ時間が...(^^;

投稿: ariari | 2009年7月16日 (木) 22:03

良く出来た製品が必ずしも売れるとは限らない(駄作なのにヒットする事もたまにある)が、商品である以上、売れなければお話にならない…というのも本当だろう。

だけど、何故コレが尊敬に値するのかを説明しようじゃないか。

だってaは商品企画専門の人じゃないでしょ。

写真を撮る人だから、機材にも拘る人で、そーいう人が殆ど1人でプロデュースしたカメラだから、凄いよねって言ってんの。

ここに来る人の8割以上はそう思ってるよ。

aは素直じゃないからな(笑)。

投稿: hurryblood | 2009年7月18日 (土) 02:14

>hurryさん
こんばんは。うへ。まあ、一人でやったわけじゃないです。それは違うデス。
素直じゃない、じゃないんです。はい、謙虚にシビアに大胆に。

投稿: ariari | 2009年7月19日 (日) 00:15

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