今だから話せるデジタルカメラのお話【4】
朝から撮影のお仕事、家でもお仕事、やっと一段落で更新遅くなってすいません。
さて、お話続きます。年内に終わるのか?(爆)
話は【2】の辺りへ戻ります。はい、1995年に今のデジタルカメラの基礎を築いたともいえるDS-220が発売されたことをお話ししました。もちろん、まだ一般向けというものではなかったのですが、皆さんの知られていないところですでにデジタルカメラが使われ始めたのはお解りになったと思います。
そこで、もう一方の需要、そう「デジタル一眼レフ」ですね。いよいよ1995年には待望の一眼レフ方式の「DS-505」が発売になりました。富士フイルムでは一眼レフのボディもレンズもありません。そこで、ニコンと共同で開発しようという事になりました。
DS-505は当時では驚きの130万画素のCCDを搭載したことが話題になりましたが、今ならしょーもない画素数ですよね。それでも、業務用に「本格的に使える」カメラになったのです。ニコンからもE2という名前で発売されましたが、競合するのでは?と心配はあんまりなかったのです。ニコンは報道用に、富士フイルムは業務、スタジオで主に販売されました。
で、CCDのサイズは?実は2/3インチなんですね。現在のデジタル一眼レフで主流のAPS-Cサイズよりも小さいじゃないですか。じゃあ、レンズはちゃんと使えたのでしょうか。実は50mmの標準レンズを使っても、ちゃんと50mmで使えました!その秘密は「縮小光学系」が内蔵されていたためです。つまり、ボディにテレコンの逆、画像を小さくしちゃうレンズが入っていたと。凄いでしょ。でもね、その代わりレンズの絞りが使えずボディに絞りを内蔵しとりました。なので、開放値6.7という、恐ろしく暗い絞りだったんです。なので標準感度はISO800(笑)。レンズは35mm以上の画角じゃないと使えませんでした。
でも「130万画素で使えるの?」そういう疑問もあるでしょうが、使えたんですね、びっくりです。例えばチラシ、ですよ。スーパーなどの食品なんかにね。マヨネーズとか、醤油とか、小さめの写真でたくさん画像使うでしょ?しかも、毎週のようにチラシは新たに刷られるわけですから撮影点数が多く、しかも小さな画像ならフィルムと遜色ないのでは?ということで、今だから言えますが、某スーパーのチラシでテストをしました。チラシはその地域別に○○店、と店名を変えて印刷することもあります。あるお店向けのはポジフィルムで撮影し、地域を変えて同じスーパーでも異なる一部の支店向けにデジタルで撮影した画像で刷りました。
結果、ほとんど見分けがつかなかったんです。そこのスタジオでは即採用!ってなことに。スタジオ以外では、車の部品の卸商社カタログにも使われました。小さいものならネジ一個からで、しかもカタログへ掲載する写真点数は千カットを超える訳ですから、そりゃあデジタルカメラが有利でしょうと。おまけに、カタログは半年ごとに新しくなるのですからコスト的にデジタルへする事は当たり前だったのでしょう。
はい、DS-505(A)にて撮影。ISO800で、ちょっとアンダーなのでノイズ出てます。でも、当時の技術でこれは良いと思います。高感度に強い富士フイルムならでは。
この程度の大きさなら、まあ、使えますね。
それにしてもこんなデジタル一眼レフが存在していた事すら知らなかったでしょ?このDS-505はNikon F4の機能をベースにしています。このDS-505は、その後、マイナーチェンジを繰り返し、富士フイルムはS1Proへ、ニコンはD1へと進化してゆきます。
しかし、ニコンとの提携は現行のS5Proでも続いていますが、DS-505を発売した頃はまだニコンもデジタル技術がまだ未完成だったのでしょうね。DS-505のデジタル処理回路などはすべて富士フイルムが開発したものです。その後、ニコンのD1を見た富士フイルムの某設計者は「ニコンにごっそり(ノウハウを)持って行かれたかなあ(笑)」と話していた事を思い出します。
しかし、こうして見ると...でかいです。K100Dと比べると中判、そう645並の大きさですね。勿論、それでも液晶モニターはまだ付いておりませんで、撮影後は小型のテレビで確認しとったんですよ。うわー、屋外じゃ大変ですよね。発電機背負って行かないと...
このDS-505はマイナーチェンジ後のDS-505Aで、一式頂きました。ええ、ほとんど使った事ないんですが(爆)。
今はバッテリーが死んでいるので、屋外へ持ち出す事もできないですし。おまけに、メモリーカードが2MBしかないの。
しかし、ボディ89万円...画像をMOへ保存したり、プリントしたりするのに必要なDI-500Dが98万円。専用プリンタが270万円...北海道の某新聞社へ一式納品しに行ったっけなあ...
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コメント
高性能なモノが安価になるってのは素晴らしい。
そして…
発売から30年近いのに、価格改定がないチョロQも素晴らしい。
何を言いたいんだ俺は。
投稿: hurryblood | 2008年12月22日 (月) 01:35
改めて振り返ると驚きですね。デジタルカメラの変わりよう。
と同時に、何十年も前のフィルムカメラが現役であることも素晴らしいなと。
投稿: hiros | 2008年12月22日 (月) 06:24
>hurryさん
こんばんは。高性能を身近に...どっかのコピーみたいだ(笑)。
チョロQねえ。まあ、素晴らしいけど、トミーになって力入っていないよねえ。
まあ、限定品のシークレットの扱いとかも相変わらずひどいもん、マニア離れが進んでいるように思います。
>hirosさん
こんばんは。デジタルカメラ黎明期から携わる身としては、色々感慨深いです。
どの機種にも想い出がありますよ。
フィルムカメラの良さは、変わらない事。しかし、新品で今後発売がどれだけされるかは疑問なので、哀しい気分でもあります。頑張れと言うしかないですねえ。
投稿: ariari | 2008年12月22日 (月) 21:54