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2007年10月 7日 (日)

世界は変える事ができるのか。

最近の富士フイルムのCMに「世界は少しづつ変えることができる」というのがある。技術の進化が色々なところで(あまり人知れずってことが多いみたいだけど)自分たちを取り巻く環境とか、命とか、そういうものを変えて行けるということ。

じゃあ、写真は何が出来るのだろう。

昨日のフジテレビ「写真物語」を見て泣いた。
長崎に原子爆弾が投下された直後、ホワイトハウス付きのアメリカ人カメラマンが焼け野原になった長崎で現実を記録していたこと。そしてその写真は長い間封印されていたこと。

直立不動で歯を食いしばって立ち尽くす少年。その背中に背負っていた弟はすでに絶命し、ぐったりしていた。悔しさで噛み締めた唇から血がにじんでいた顔。

一枚の写真が伝える重い現実。その昔、戦争の悲惨さ、状況を伝えたカメラマンは数多く、散った者たちもいる。
彼らが命をかけて伝えたかったこと。私たちの今の平和は写真の上にある、そういう気持ちを強く感じたのです。

うん、写真はきっと何かを変えることができる。何かって?
少しづつ、だけど周りの人々が写真の楽しさ、意味を考えてくれるようになった(と思う)。
私がテーマとして取り込んでいる「街撮り」を少しでも多くの方にやってもらいたいんです。街を見直してちょっとづつでもいいから街の活性化にならないだろうか、とか街の人と会話して買い物を楽しんだり。

人の暮らしを見つめて、その文化を伝えること。これも大切な写真の仕事だと思うのです。

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変わりつつある街、それを記録してゆくことも写真の使命かと思うわけで、変わって欲しくないものへの愛情を写真に注ぐことが今は大切かなって。

デジタル一辺倒の写真業界、これも私にとっては問題で、長い間デジタルカメラに携わってきたからこそフィルム、とりわけ高品質なプリントを得られなければ写真じゃない、と問題提起をしてゆきたいのです。これからもフィルム一本勝負を重ねて、何かしらカタチにしたいと思っています。

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コメント

> 私たちの今の平和は写真の上にある
重たいです...しかし、名言です。

> うん、写真はきっと何かを変えることができる。何かって?
カメラ好きの端くれとしても、ずっと感じてきたことです!

> 街を見直してちょっとづつでもいいから街の活性化にならないだろうか、とか街の人と会話して買い物を楽しんだり。
> 人の暮らしを見つめて、その文化を伝えること。これも大切な写真の仕事だと思うのです。
小樽市民としての拙も何か一石を投じてみたいと模索しております。
...一段落付けば、何らかのアクションを興そうと思っております。
...一昨日「やきとり ガロ」へ焼き鳥を買いに行きました。
おばちゃんとちょっとお話できました。
15年前からあそこで商売をされているとのこと...あまり深いことは詮索しませんでしたが...
あの街に住んでいる方は皆、笑顔を絶やしていないのが印象的でした。
道往く人々、皆さんにこやかに挨拶を返してくれます...
大きく素朴な焼き鳥はすこぶるやさしい味がしました...

> 変わりつつある街、それを記録してゆくことも写真の使命かと思うわけで、変わって欲しくないものへの愛情を写真に注ぐことが今は大切かなって。
激しく同意! 今回の投稿は沁みました(*^^)

投稿: 本部長 | 2007年10月 8日 (月) 07:19

そうですね、深いです。
こういう話は文章に書き出すと煮詰まってしまいますので(笑)、今度じっくりお話しましょう。
変えられるかどうか、変わるかどうかは、周りの判断、周りのアクション、結果であって、
僕らはそれを信じて、期待して、発信していけば良いのだろうと。

>変わって欲しくないものへの愛情を写真に注ぐことが今は大切
 まったくその通りだと思うんです。僕は北海道を撮り続けます。
 HPを立ち上げたときのメッセージは変わりません。
 「北海道の豊かな自然が永遠でありますように」

投稿: hiros | 2007年10月 8日 (月) 08:13

こんばんは、私も写真は「世界」を動かすことが出来ると信じています。
最近、著名な写真家の写真を見るたび、感動することが多くなりました。
この「感動」というのが自分だけでないならば、多くの人々が同じように心を動かされ、共感することができると思います。
私は今年の春まで、自治体の広報担当としてカメラを抱えていたのですが、常に考えていたのは「(地域の方々の活動で得られた)感動をこの写真でより多くの人たちに感じて欲しい)」ということでした。
新聞の市内面によく掲載されたのですが、果たして感動は伝わったのか、今もよくわかりませんが。

投稿: yochi | 2007年10月 8日 (月) 20:45

>本部長さん
街へ愛情を持って切り取るのか、冷静にジャーナリストになりきるか。いつも考えちゃいますが、私は愛情を持ち続けたいと思います。
カメラを持つことが特権であるとばかりに街を踏み荒らすようなこともせず、静かに、そして情熱を持ち・・・
雨にも負けず・・・みたいですが(笑)。

>hirosさん
昨今の環境問題を追い続けて発信する人もいますし、自然の大切さを訴える人もいます。誠に嬉しいというか尊敬に値する方々が多いですね。
私たちも何かを考えて問題提起して行きたいと思います。
そのヒントも少しづつですが、様々なところで頂いています。

>yochiさん
自分たちのできることはきっと大きくはないけど、少しづつ、そしてゆっくり、時には激しく発信したいと感じています。
継続することが大切です。そして「自分が何を伝えたいのか」写真を見直し、本当に伝わるかどうか?を考えながらやっていきたいです。

投稿: ariari | 2007年10月 8日 (月) 21:30

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