« 渡ります。 | トップページ | ガンバレバス会社。 »

2007年6月18日 (月)

紫の謎。

先日某ブログで話題になったことがあって、いい機会なので皆さんにも知っておいて頂きたいな、と。

まずは二枚の画像を見て下さい。
Dsc00055
これが某メーカーのデジカメ、割と最近のコンパクトタイプです。メーカー名は伏せるけど(exifタグを見ないように^^;)
この花は「紫色」なんですわ。本当は....
で、やはりデジカメがとーっても苦手な色です。うちの生徒さんもかなりお手上げで困っています。
このように紫色の花はJPEGでそのまま撮影すると青くなるのがほとんどです。

Dscf5609で、これがFinePix F30です。
まあ、それなりに紫が出ています。もちろんJPEGのまま、加工は一切しておりません。

なんで??

話が長くなるのでかいつまむと・・・人間の目で感じる色合いは「赤橙黄緑青藍紫」と言われているような赤から紫にかけての波長で、いわゆる「可視光線」と呼ばれています。赤の前には赤外領域があって、紫の向こうには紫外線があるわけですね。
カメラは画像に影響の有る赤外線をカットするフィルターや紫外線を感じないように作られています。肉眼に近く見せるわけです。そのため、赤や紫のような可視光線域を出すのが難しいんですよ(カンタンに言えばね)。
しかもパソコンで一般的に使われている色の領域であるsRGBは肉眼で見るよりも狭い色の領域しかカバーしていないんです。デジカメって実は色の分析があまり得意じゃないんですね。

例えば・・・お年よりから赤ちゃん(子供でもいいけど)まで幅広い年齢層の方が写っている集合写真なんかデジカメで撮影して下さい。見事に顔の色合いがみな同じに写ります。これはおかしい。やはり肌の色は同じ日本人でもけっこう異なりますし、若い方とお年寄りでは違うはず。デジカメは肌色を認識すれば、勝手にみな同じように「塗って」しまうんですね。与えられた限られた色のパレットから近似色を塗る・・・ってなもんで。

ちなみに一枚目の写真のカメラ、新緑も苦手で、秋の枯れたよな緑色になります。緑は青緑もあれば、深緑もある。けども、緑は全部「緑」だけで色相の変化に弱く、明暗だけしか再現できません。

なので、やはり色再現性に優れたカメラを選ぶのが一番かと。いや、宣伝じゃなくて本当にそういうことをちゃんと考えて作っていないカメラ多すぎます。
人工知能を入れてあらゆるシーン、光源、光線状態をカメラが認識して画像処理をするカメラがちゃんとあるんですけどね(笑)・・・ちなみに写真屋さんでプリントする場合、この人工知能入りのプリンタで焼くとびっくりするほど紫も出てきます。不思議なもんです。

さて一枚目のような画像を紫にする簡単な画像処理は「photoshop」というソフトで出来ます。

Photoshop_aメニューバーから選択範囲を選び「色域指定」をします。青い花にスポイトをあてて、選択範囲を広げます。プレビューを見ながら(私の場合グレースケールで表示させています)範囲指定をして、その後、イメージ→色調補正→色相・彩度を選択して、スポイトツールで花びらのブルーの色相をマゼンタ寄りに、チョチョイと変え、その後コントラストをやや入れれば完成。

Dsc00055_aはい、こんな感じでいかがでしょう?
まあ、一眼レフならばRAWで撮影すればもっと自由に画質劣化も少なく補正はできます。adobe RGBと14bitで撮影なんかしちゃったら、もーカンペキでございまするるるる。
あとはモニタのキャリブレーションして、出力まできっちりカラーマネジメントしちゃったら・・・お金がかかるけどデジタルの画像は楽しめます。でも、でも・・・簡単なのはフィルムですって(爆)。

|

« 渡ります。 | トップページ | ガンバレバス会社。 »

コメント

 「さて一枚目のような画像を紫にする~」を加筆されましたん?
 2007年6月18日 (月) 14:45は、替わってないのに…

投稿: えみーるぞら | 2007年6月18日 (月) 23:54

>ぞらさん
おお、さすがですね(笑)。最初は会社で書いていたんです<オイオイ(^^;
家へ戻ってから加筆しました。会社で全部書こうと思ったら時間切れで・・・

投稿: ariari | 2007年6月19日 (火) 00:17

某ブログの主です。
さらに詳しい解説をありがとうございます。この前から勉強させて頂いております、本当に為になります。
でも、結論は、「フィルム」。うーん、最後はそう来るか。

投稿: ainosato | 2007年6月19日 (火) 06:02

先日の打上の席でのお話、夢中になって聞いておりました。
こうして並べて比較しますと一目瞭然ですね!
photoshopのいじり方までありがとうございます
でも、面倒で自分はそこまでしないでしょう(爆)
やっぱりオチはフイルムということですね(^^)

投稿: 小樽ではたらく本部長 | 2007年6月19日 (火) 12:43

OSが懐かしい??
自宅のmacもついに買い替えたので、Classic環境すらなくなりました。
時代ですねぇ。
そろそろBBQ…。

投稿: tati | 2007年6月19日 (火) 13:27

>ainosatoさん
ええ、一番簡単なのは確かにフィルム(笑)。実はネガで撮影して同時に「フジカラーCD」を依頼すると、補正したネガの情報で記録されるのでけっこう楽しめますよ。

>小樽ではたらく本部長さん
案外簡単に記憶色に近づけることができるんです。もっとも・・・何十枚も加工するのはけっこう厳しいですね。
フィルムも使われる小樽ではたらく本部長さんのこと、きっと使い分けで落ち着くでしょ?(笑)

>tatiさん
居間のマシンは旧型ですが、寝室のマシンはOS Xの比較的新しいMacです。そっちをメインにすればいいのに、今ひとつOS Xは面倒で・・・(^^;
BBQやりましょ、マジで。

投稿: ariari | 2007年6月19日 (火) 23:50

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/49346/15477836

この記事へのトラックバック一覧です: 紫の謎。:

« 渡ります。 | トップページ | ガンバレバス会社。 »