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2006年4月 6日 (木)

心を運ぶクルマ。

Dscf5252秋田県北部である能代、大館などを中心に運行している「秋北バス」は私が産まれた故郷にも走っている。母親の里帰り出産以来、毎年里帰りするたびに乗るバスはこのカラーリングだった。物心ついて一番記憶に残っているのは駅前から出たバスがもの凄い狭い道路を切り返しなしで路地を曲がること、そしてその後踏切を渡るときに一旦車掌がバスを降りて踏切を確認し、歩いて踏切を渡りホイッスルを吹きながらバスを誘導することだった。女性車掌と若い運転手の掛け合いを見て安全のための慎重な運行を感心して見ていたのだ。
我が母親は秋田の故郷へ帰るたびにいつも複雑な事情を抱えていたのだが、そんな心中を察しつつ黙って付き添ったあの頃の自分をいつも思い出す。
あれから私もずいぶんオヤジになり、本当ならばあの頃の自分と同じ年齢の子供がいてもおかしくないはずだったのに、こうして子供の代わりにオモチャを買い集めてしまう情けなさよ。
秋北バスのカラーは「なんてダサい」んだろうと当時思ったのに今では懐かしくてたまらなくなったのは年齢のせいなのか、それともやっぱりこの塗装のことを本当は好きだったのかわからないけど「ダサいカラーほど模型映えする」とは青森のミニカー友達の名言。バス下部の赤い塗装がやや不思議なラインを描いているのはボンネットバスに施した名残なのだ。なるほどフロントの塗り分けは本来グリルがあって、サイドのホイールアーチ部分へと流れてゆくわけだ。今は国際興業のカラーへ統一されてゆくために旧塗装は淘汰が進んでいるけれど、こうしてミニチュアで残る嬉しさは格別。私の母親、そして幼い私をいつも運んでくれたこのバスへの気持ちは特別なものがあるのだ。

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コメント

先日、秋田市営交通が最後の運行を終えたとニュースが流れていました、その数日後に、ラジオのDJが同じ話題をネタにして解説、市営交通のルーツは秋田から土崎まで運行していた路面電車がそうであって、その路面電車は1965年に廃止になったと言っていた。私は62年の生まれです。と言う事は三歳の時に母といっしょに木ノ内デパートの前でバスを待ちながらも路面電車が前を走って通るのを見た記憶が有るのですよねぇ。 我が三才の記憶も大した物だ、三歳児の魂・・・

投稿: keigo | 2006年4月10日 (月) 02:34

keigoさん
そう、先日ついに秋田市営交通バスが終焉を迎えましたね。秋田市内は中央交通があるし、県南は羽後交通、県北は秋北バスと三つの事業者がバランス良く走っているのでいいですね。
路面電車の記憶・・・私もね、三歳くらいの記憶がありますよ。お腹の中の記憶だって<マジ

投稿: ariari | 2006年4月10日 (月) 23:30

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